JR東日本 山手線のホームドア:スマートホームドアの仕様(池袋駅5・8番線)

タイプ 腰高式
メーカー JR東日本メカトロニクス
開閉方式 トランスポンダ式連携
停止位置許容範囲 ±350mm(TASCあり)
開口部幅 2,000mm
非常脱出ドア 開き戸式(各号車2-3番ドア間)
支障物検知センサ 3Dセンサ

JR山手線の池袋駅では、2012年度に6・7番線で従来型ホームドアが整備された一方、使用頻度が低く整備が後回しとなっていた5・8番線(主に当駅始発・終着列車が使用)では、2025年度に従来型よりも軽量・低コストな「スマートホームドア」が整備されました(2026年3月18日稼働開始)。スマートホームドアは2019年度よりJR東日本の首都圏在来線で数多く採用されていますが、山手線の駅としては今回が初めての採用でした。

1 ホームドアの仕様

1.1 基本仕様

スマートホームドアは、扉部分をフレームとバーで構成するなど、空洞を多く設けることで軽量化と風荷重の低減を図っています。当記事で紹介する10号車4番ドアとその前後を除いた箇所の基本仕様は特に変わっていません。

左:5番線のスマートホームドア
右:6番線の従来型ホームドア
外回りホームの帯は細線2本
内回りホームの帯は太線1本

同線の従来型ホームドアと同じく、筐体部分の帯を内回りホームは太線1本、外回りホームは細線2本として見分けを付けやすくする工夫も継承されました。しかし、帯の幅が狭いため従来型よりは目立ちにくく感じます。

その他の基本仕様については別記事をご覧ください。

1.2 10号車の特殊ドアピッチ部

ホーム側から見た10-11号車連結部筐体
線路側から見た10-11号車連結部筐体
10号車3-4番ドア間筐体
手前側の扉は線路側に、奥側の扉はホーム側に収納

山手線と京浜東北線の並行区間(田町駅~田端駅間)におけるトラブル時などの線路共有を考慮して、山手線10号車は中間車としては特殊なドア配置とすることで、京浜東北線E233系先頭車とのドア位置の差を縮小しています。池袋駅は京浜東北線平行区間ではないため当該部分のホームドア開口幅も標準の2,000mmですが、特殊ドア配置に対応するため筐体や扉の構造がやや特殊となっています。

10-11号車連結部の筐体は通常よりも線路方向の寸法が長くなるため、「戸袋筐体(駆動装置などを収めた部分)」と「中間戸袋」の間にも支柱が設けられており、中間戸袋は二分割されています。一方、10号車3-4番ドア間筐体は通常よりも線路方向の寸法が短くなるため、左右の扉が互い違いに収納されます。

2 ホームドアの開閉方式

山手線のホームドア開閉方式は、トランスポンダ装置を用いた送受信により車両ドア側の開閉操作と連携するシステムです。列車が±350mmの停止許容範囲内に停止すると、1号車(外回り方先頭車)に搭載された「ホームドア車上子」と線路側に設けられた「ホームドア地上子」がピッタリ重なって情報の送受信が可能になります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

3 おわりに

JR東日本の2026年度ホームドア整備計画によると、同じく使用頻度が低く整備が後回しとなっていた大崎駅2・4番線でもスマートホームドアが整備される予定です。一方、2028年度末までに整備予定の新宿駅は、設置工事の状況から従来型ホームドアもしくは従来型をベースに軽量化を図ったスリットフレームホームドアが採用されるとみられ、駅・ホームごとの利用状況に応じてホームドアのタイプを使い分けていることが分かりやすい事例となっています。

出典・参考文献

脚注

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