京急電鉄のホームドア:六郷土手駅のタイプ

タイプ 腰高式
メーカー 京三製作所
開閉方式 自動(QRコード式連動)
停止位置許容範囲 不明(TASCなし)
開口部幅 【推定】3,200mm
非常脱出ドア 開き戸式(各号車連結部)
支障物検知センサ 3Dセンサ

京急電鉄の六郷土手駅では、2026年2月21日にホームドアの稼働が開始されました。大師線を除く普通列車のみが停車する駅(ホーム有効長が6両編成分)としては梅屋敷駅・生麦駅・大森町駅に続いて4駅目のホームドア整備です。

同駅で採用されたのは京急鶴見駅(2020年度整備)に次いで2例目となる京三製作所製のホームドアですが、同メーカーが近年新たにリリースした製品が採用されているため、仕様は大きく異なっています。

1 ホームドアの仕様

京急のホームドアはナブテスコの製品が最も多く採用されている一方、冒頭でも述べたとおり、六郷土手駅では京急鶴見駅以来2例目となる京三製作所の製品が採用されました。同駅のタイプは2025年以降に阪急電鉄の一部駅で採用されているタイプと酷似していることから、同メーカーがこれまでラインアップしてきた従来製品の特長を統合したリニューアル製品だと推測されます。

開口幅は他駅の既設ホームドアと同等の推定3,200mmです。デザイン面も他駅と同じく、特別な装飾のないシンプルな外観となっています。

筐体・扉の断面形状
扉は互い違いに収納される
ホーム側から見た車両ドア間の筐体
ホーム側から見た車両連結部の筐体
線路側から見た車両ドア間の筐体
線路側から見た車両連結部の筐体

筐体は駆動装置などが収められた「制御ユニット」と固定パネルの「中央ユニット」で構成されています。中央ユニット部分はオプションとして透過ガラスにしたり、スライド式の非常脱出ドアを設けることも可能だそうですが、阪急と同じく同駅でも採用されず、車両連結部筐体に開き戸式非常脱出ドアが設けられています。

2番線6両編成最後部の乗務員操作盤
隣接する非常脱出ドアはパンチング処理で反対側が透けて見える
1番線4両編成最前部
前方のセンサボックスに乗務員向け表示灯が内蔵

非常脱出ドアのうち、乗務員出入り扉を兼ねる各編成両数の前部・後部のみパンチングを施すことで反対側を確認できるようになっています。また、乗務員向け表示灯のうち各編成両数の車掌向けおよび1番線の4両編成運転士向けはセンサボックスに内蔵されています。これらの仕様は京急鶴見駅などと同様です。

2 ホームドアの開閉方式

京急電鉄のホームドア開閉方式は、車両側の改修を必要とせずに編成両数・ドア数の判別およびホームドア開閉を自動化できるQRコードを用いたホームドア制御システムが採用されています。

システムの概要は別記事で紹介しています。

QRコード読み取りカメラユニット
定位置停止検知センサ

QRコード読み取りカメラの設置数は既設の6両編成分ホームと同じく1ホームあたり2か所で、1・2番線ともに4・5号車(4両編成の場合は2・3号車)の3番ドアに設置されています。定位置停止検知センサの仕様も特に変わっておらず、1・2番線ともに3-4号車連結部(4両編成の場合は1-2号車間)に設置されています。

3 おわりに

前述の通り、このリニューアル製品は阪急電鉄の一部駅で既に採用されているほか、六郷土手駅とほぼ同時期には奇しくも同じ多摩川沿いに位置する京王電鉄京王多摩川駅でも類似したタイプが採用されました。

一方、京急の2026年度最初のホームドア整備となった京急川崎駅3番線(大師線ホーム)では、ナブテスコ製の従来とは仕様の異なる新タイプが採用されました。2026年度設備投資計画によると、今後は2026〜2028年度にかけて新たに20駅でホームドア設置工事を進めるとしており、今後はどのタイプが標準として採用されるのか注目されます。

出典・参考文献

脚注

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