京急電鉄のホームドア:青物横丁駅の仕様

タイプ 腰高式
メーカー ナブテスコ
開閉方式 自動(QRコード式連動)
停止位置許容範囲 不明(TASCなし)
開口部幅 一般部 【推定】3,200mm
拡幅開口部 【推定】3,400mm
非常脱出ドア 開き戸式(各号車連結部)
支障物検知センサ 3Dセンサ

京急電鉄の青物横丁駅では、2024年11月30日にホームドアの稼働が開始されました。12両編成の発着に対応している駅としては7駅目のホームドア設置です。

既設の12両対応ホームと同じく、車種によるドア位置のずれを考慮して一部の開口幅が拡大されています。しかし同駅下りホームでは、これまでの配置パターンの大前提を覆す初めての変化がありました。

1 ホームドアの仕様

1.1 上りホーム2番線

ホーム側から見て左から9両目(4号車3番ドア)の拡幅開口
青物横丁駅上りホームを含むこれまでの配置パターン(GIF画像)

冒頭でも述べたとおり、京急の12両対応ホームのホームドアは一部の開口幅が僅かに広くなっているという特徴があります。これは、先頭車が長い2100形と他形式が連結したときに生じるドア位置のずれを考慮したものだと思われます。

これまでの配置パターンでは、かならずホーム側から見て左から5~12両目は各号車右側(9両目のみ左側)の開口部が拡幅開口となっていました。青物横丁駅も上りホームはこの法則どおりで、京急蒲田駅や横浜駅2番線と同じく二重引き戸タイプは設けられていない仕様です。

12両対応ホームの配置パターンについて詳しくは別記事をご覧ください。

1.2 下りホーム1番線

ホーム側から見て左から4両目・右から9両目(3号車1番ドア)の拡幅開口

一方、同駅下りホームはこれまでの配置パターンを大前提から覆すように、すべてが左右反転した配置となりました。具体的には、ホーム側から見て右から5~12両目は各号車左側(右から9両目のみ右側)が拡幅開口というように、左右の関係性がすべて反転しているのです。

これまでの配置パターンだと、同じ駅でもホームの向きが違えば拡幅開口の配置は点対称となります。しかし同駅の上下ホームにおける拡幅開口の配置は線対称となっており、どちらかというと “ホーム側から見て何両目” ではなく “浦賀方/品川方から見て何両目” と表現したほうが妥当です。

2 ホームドアの開閉方式

京急電鉄のホームドア開閉方式は、車両側の改修を必要とせずに編成両数・ドア数の判別およびホームドア開閉を自動化できるQRコードを用いたホームドア制御システムが採用されています。

システムの概要は別記事で紹介しています。

上りホームの運転士向け表示灯はとても遠い

関連する特徴として、ホームドア表示灯のうち上りホーム最前部(6両・8両・12両停止位置)の運転士向け表示灯は停止位置から約50mも離れた架線柱に設置されています。本来ならホーム先端付近にある一つ手前の架線柱に設置したかったはずですが、ここには閉塞信号機および[停車]と表示される誤通過防止用の表示器が既設だったため、設置スペースが確保できなかったのだと思われます。

3 ホームドアタイプと各種機器の配置

拡幅開口および各種機器の配置図

拡幅開口の配置、および各編成両数の停止位置とQRコード読み取りカメラ・定位置停止検知センサの位置関係を表した図です。

前述の通り、同駅における拡幅開口の配置はこれまでの配置パターンと異なり、上下ホームとも浦賀方8両分に拡幅開口が設けられています。QRコード読み取りカメラ・定位置停止検知センサの設置数は既設の12両対応ホームと同じく、設置場所も上下ホームともに同じです。すなわち、拡幅開口の配置および各種機器の配置のどちらも上下ホームで線対称となっています。

4 おわりに

そもそも、12両対応ホームの拡幅開口について詳しいことはまだ分かっていません。車両ドア位置のずれが関係しているというのも推測でしかなく、なぜ “ホーム側から見て何両目か” で決定されていたのかも説明できていませんでした。そんな中、同駅にて初めて左右反転した配置パターンが登場し、謎はますます深まります。

今後の設置駅がどんな配置パターンになるかによって推測できることもありそうですが、残るホームドア未設置の12両対応ホームは駅大規模改良工事中の品川駅[1]2030年度をめどに地平化予定。と神奈川新町駅[2]上りホームのみ12両対応。のみとなっており、いずれも2028年度までのホームドア設置予定駅には含まれていません。よって当面は青物横丁駅下りホームのみが左右反転パターンの事例となりそうです。

出典・参考文献

脚注

References
1 2030年度をめどに地平化予定。
2 上りホームのみ12両対応。

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