2022年10月1日
2025年4月1日

東京メトロ 東西線のホームドア:基本情報

2025年3月末時点の整備率

60%

(15駅30ホーム/23駅50ホーム)

※整備率はホーム数で計上
※JR東日本が管轄する中野駅は3・4番線のみ計上

東京メトロ東西線では2016年度からホームドアの整備が開始されました。東京メトロがこれまでホームドアを導入した路線と異なるのは、ワイドドア車をはじめドア位置の異なるさまざまな車種が混在しているため、二重引き戸式の大開口ホームドアが採用された点です。

今後は2025年度末までに全駅での整備完了が予定されています(一部の大規模改良工事実施駅を除く)。2024年度は新たに茅場町駅・浦安駅・行徳駅で整備され、同年度の設置駅(一部ホーム除く)からは大開口タイプではない通常タイプに変更される大きな変化がありました。

整備状況

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(T01)中野駅×20
(T02)落合駅×20
(T03)高田馬場駅222018年度
(T04)早稲田駅222018年度
(T05)神楽坂駅222018年度
(T06)飯田橋駅222018年度
(T07)九段下駅222017年度
(T08)竹橋駅222019年度
(T09)大手町駅222020年度
(T10)日本橋駅222019年度
(T11)茅場町駅222024年度
(T12)門前仲町駅222019年度
(T13)木場駅×20
(T14)東陽町駅222020年度
(T15)南砂町駅×20
(T16)西葛西駅222022年度
(T17)葛西駅222021年度
(T18)浦安駅222024年度
(T19)南行徳駅×20
(T20)行徳駅222024年度
(T21)妙典駅×40
(T22)原木中山駅×20
(T23)西船橋駅×40

タイプ・仕様

東西線では「ワイドドア車」をはじめドア位置の異なる車両が混在していること、ATO(自動列車運転装置)が未導入のため停止許容範囲を広げる必要があったことから、最大開口幅約3.6mの二重引き戸式大開口ホームドアが採用されました。

その後、同線でもATOの導入準備が進んだことから、2024年度に整備された茅場町駅4番線(B線:中野方面ホーム)からは従来より開口幅を狭めた一重引き戸タイプが採用されています[1]ただし、茅場町駅ホームドア稼働開始時点ではATO未対応編成も残存。

開閉方式・取り扱い

東西線のホームドア開閉方式は、地上側の各種センサで列車の定位置停止・車両ドアの開閉を検知し、それに追従してホームドアを自動開閉するシステムが導入されています。このシステムは車両側の改造が不要なので、トランスポンダ装置を用いた車両ドアとの開閉連携方式と比べてホームドア早期整備に貢献しました。

ただし、2024年度稼働開始の茅場町駅からは開閉ともに車掌手動操作で運用されています。これは将来的にトランスポンダ式連携に移行する準備が整うまでの暫定措置だと思われます。

動画

出典・参考文献

脚注

References
1 ただし、茅場町駅ホームドア稼働開始時点ではATO未対応編成も残存。