2022年1月27日
2024年9月30日
JR西日本のホームドア:基本情報
2024年9月末時点の整備ホーム数
(在来線)
17駅45ホーム
JR西日本在来線の可動式ホーム柵(以下:ホームドア)は、2010年度にJR東西線北新地駅で初めて整備されました。一方、ドア位置の異なる車種が混在するホームには通常のホームドアを設置できないため、2016年に高槻駅で本格導入された昇降ロープ式ホーム柵や、2023年3月に開業した大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)の開口部を自在に可変できるフルスクリーンホームドアなどの新型ホームドアを駆使して整備を進めています。
今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して、2032年度までに京阪神エリアの211駅でホームドア・昇降式ホーム柵あるいはホーム安全スクリーン[1]センサーにより旅客の転落を検知し、速やかに列車を止めるシステム。を整備することとしています。2024年度は西九条駅および弁天町駅にホームドアが整備される予定です。
目次
整備状況
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■ JR京都線・JR神戸線
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-A30)京都駅 | ▲ | 15 | 2 | 2021年度:2番のりば 2022年度:5番のりば | 昇降式 |
(JR-A38)髙槻駅 | ● | 6 | 6 | 2015年度:1・6番のりば 開業当初から設置 | 昇降式 |
2018年度:2・5番のりば | 3ドア | ||||
2020年度:3・4番のりば | 4ドア大開口 | ||||
(JR-A40)JR総持寺駅 | ● | 2 | 2 | 2017年度 開業当初から設置 | 4ドア大開口 |
(JR-A47)大阪駅 | ▲ | 9 | 5 | 2017年度:6・7番のりば | 4ドア |
2018年度:5・8番のりば | 昇降式 | ||||
2022年度:21番のりば 開業当初から設置 | 可変式フルスクリーン | ||||
(JR-A58)六甲道駅 | ▲ | 4 | 1 | 2014年度:3番のりば | 昇降式 |
(JR-A61)三ノ宮駅 | ● | 4 | 4 | 2019年度:2・3番のりば 2022年度:4番のりば 2023年度:1番のりば | 昇降式 |
(JR-A63)神戸駅 | ▲ | 5 | 2 | 2020年度:2・5番のりば | 昇降式 |
(JR-A73)明石駅 | ▲ | 4 | 2 | 2019年度:3・4番のりば | 昇降式 |
(JR-A74)西明石駅 | ▲ | 6 | 2 | 2023年度:5・6番のりば | 昇降式 |
■ 嵯峨野線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|
(JR-E02)梅小路京都西駅 | ● | 2 | 2 | 2018年度 開業当初から設置 | 3ドア大開口 |
■ JR東西線・学研都市線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-H41)京橋駅 | ● | 2 | 2 | 2015年度:1番のりば 2016年度:2番のりば | 4ドア |
(JR-H43)大阪天満宮駅 | ● | 2 | 2 | 2011年度 | 4ドア |
(JR-H44)北新地駅 | ● | 2 | 2 | 2010年度 | 4ドア |
■ 大阪環状線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-O04)鶴橋駅 | ● | 2 | 2 | 2020年度 | 3ドア |
(JR-O08)京橋駅 | ● | 2 | 2 | 2019年度 | 3ドア |
(JR-O11)大阪駅 | ● | 2 | 2 | 2019年度 | 3ドア |
(JR-O13)弁天町駅 | ● | 2 | 1 | 2024年度:1番のりば | 3ドア |
(JR-O14)西九条駅 | ▲ | 4 | 2 | 2024年度:1・4番のりば | 3ドア |
(JR-O19)新今宮駅 | ▲ | 4 | 2 | 2021年度:1・4番のりば | 3ドア |
タイプ・仕様
ホームドアのタイプは駅やホームごとに使い分けられており、発着する車種のドア位置が統一されているホームには通常のホームドア、車種によってドア位置が異なるホームには昇降式ホーム柵が設置されています。大阪駅21番のりばに可変式フルスクリーンホームドアが採用されたのは、将来的に昇降式ホーム柵でも対応しきれないほど様々な車種が乗り入れる見込みのためです。
タイプごとの仕様
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駅・ホームによる仕様の違い
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開閉方式・取り扱い
JR西日本在来線のホームドア・昇降式ホーム柵は、車両側との通信を必要とせず、地上側の各種センサが列車の定位置停止・編成両数などを検知して自動開扉するシステムが採用されています。一方、閉扉は車掌による手動操作で行います。
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関連記事
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動画
主な沿革
- 2011年
- 3月27日:JR東西線北新地駅で同社在来線初のホームドアが稼働開始。
- 2013年
- 12月5日:JRゆめ咲線(桜島線)桜島駅1番のりばで昇降ロープ式ホーム柵の試行運用が開始される。
- 2014年
- 3月31日:桜島駅1番のりばの昇降式ホーム柵試行運用が終了。
- 12月3日:JR神戸線(東海道本線)六甲道駅3番のりばで昇降式ホーム柵の試行運用が開始。試行期間終了後も運用が継続される。
- 2016年
- 3月26日:JR京都線(東海道本線)高槻駅新1・6番のりばが使用開始。昇降式ホーム柵が日本で初めて実用化される。
- 2017年
- 1月~3月頃:六甲道駅3番のりばの昇降式ホーム柵が高槻駅と同型の量産機に取り替えられる。
- 2020年
- 2月1日:JR神戸線(山陽本線)明石駅3番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。気動車の定期列車が発着するホームにホームドアが設置されるのは日本初。
- 2022年
- 3月6日:JR京都線(東海道本線)京都駅2番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。列車の切り離し作業が行われるホームとしては初めての設置。
- 10月19日:京都駅5番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。列車の増結作業が行われるホームとしては初めての設置。
- 2023年
- 3月18日:大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)が開業。21番のりばに世界初の可変式フルスクリーンホームドアが導入される。
- 5月27日:JR三ノ宮駅1番のりばの昇降式ホーム柵が稼働開始。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が停車するホームとしてはJR西日本以外の区間も含めて初のホームドア。
- 2024年
- 6月28日:大阪環状線西九条駅1番のりばでホームドアが稼働開始。従来より軽量化を図った「改良型可動式ホーム柵」が初めて導入される。
出典・参考文献
- JR神戸線 六甲道駅の「昇降式ホーム柵」の試行運用を開始します:JR西日本
- 六甲道駅「昇降式ホーム柵」を継続設置します 「昇降式ホーム柵」を高槻駅に設置します:JR西日本
- 京橋駅で可動式ホーム柵・高槻駅で昇降式ホーム柵を使用開始、新神戸駅で新しい可動式ホーム柵を試行開始します。:JR西日本
- 六甲道駅の「昇降式ホーム柵」の取替工事を行います。(平成29年1月から3月まで):JR西日本
- 明石駅3番のりば 昇降式ホーム柵を使用開始:JR西日本
- 京都駅5番のりばの昇降式ホーム柵を使用開始します:JR西日本
- ~駅のホームの安全性向上にむけて~(1)三ノ宮駅全のりばへのホーム柵設置完了(2)明石駅1番・2番、天王寺駅11番・14番のりばへのホーム柵整備着手:JR西日本
- 西九条駅1番のりばの「改良型可動式ホーム柵」使用開始について:JR西日本
- 鉄道駅バリアフリー料金制度を活用してバリアフリー設備の整備を加速してまいります:JR西日本
- 鉄道駅バリアフリー料金制度によるホーム柵、ホーム安全スクリーン整備計画について:JR西日本
- 西日本旅客鉄道株式会社のホーム安全対策 ~可動式ホーム柵と昇降式ホーム柵について~
- 「第3回 ホームドアの整備促進等に関する検討会」の結果について – 国土交通省
脚注
↑1 | センサーにより旅客の転落を検知し、速やかに列車を止めるシステム。 |
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