2022年6月18日
2023年6月10日

JR西日本 大阪駅のホームドア:タイプごとの概要

奥:7番のりばの4ドア車用ホームドア
手前:8番のりばの昇降式ホーム柵

JR西日本の大阪駅では、2017年度に6・7番のりばで4ドア車用タイプの可動式ホーム柵(以下:ホームドア)が整備されました。その後、特急列車なども発着する5・8番のりばには「昇降式ホーム柵」が、大阪環状線ホームの1・2番のりばには3ドア車用ホームドアが設置されたため、高槻駅と同じく3種類のホームドアが混在する駅となりました。

さらに、2023年3月18日に開業した地下ホーム21番のりば(うめきたエリア)には、世界初の開口を自在に可変できるフルスクリーンホームドアが導入されました。一方、既存の残る5ホームの整備計画は今のところ発表されていません。

整備状況

ホーム路線整備
状況
稼働開始日タイプ
1番のりば大阪環状線 内回り 西九条・弁天町方面2019年12月5日3ドア
2番のりば大阪環状線 外回り 京橋・鶴橋方面2020年3月10日3ドア
3番のりばJR神戸線 姫路方面
JR宝塚線 福知山方面
主に特急×
4番のりば×
5番のりば主に新快速・快速2019年2月16日昇降式
6番のりば普通2017年4月22日4ドア
7番のりばJR京都線 京都方面普通2017年5月27日4ドア
8番のりば主に新快速・快速2019年3月9日昇降式
9番のりば主に特急×
10番のりば×
11番のりば北陸・東海方面特急
寝台特急
×
21番のりば関西空港・和歌山方面特急2023年3月18日
開業当初から設置
可変式フルスクリーン
22番のりばおおさか東線 新大阪・久宝寺方面×
23番のりば×
24番のりば新大阪・京都方面特急×

タイプごとの概要

1・2番のりば:3ドア車用タイプ

大阪環状線は2019年に全ての一般列車が3ドア車に統一されたため、大阪駅も3ドア車用ホームドアが設置されました。大阪環状線としては京橋駅に次いで2駅目の整備です。多方面への直通列車が発着する1番のりばには、ピクトグラムを用いた方面ごとの乗車位置案内も整備されています。

5・8番のりば:昇降式ホーム柵

5・8番のりばは主に3ドア車の快速・新快速列車が発着するホームですが、特急列車や4ドア車の普通列車も発着することがあるため、ドア位置の違いに対応できる昇降式ホーム柵が設置されました。昇降式ホーム柵の採用は高槻駅に次いで2駅目[1]試験設置駅は除く。で、低コスト化を図るために一部仕様が見直されています。

6・7番のりば:4ドア車用タイプ

同駅で最初にホームドアが設置された6・7番のりばは4ドア車の普通列車が発着するホームのため、4ドア車用ホームドアが設置されました。京橋駅のJR東西線・学研都市線ホームに設置されたものと同型です。

21番のりば:可変式フルスクリーンホームドア

2023年3月18日に開業したうめきた地下ホーム21~24番のりばのうち、21番のりばには世界初の可変式フルスクリーンホームドアが設置されています。2031年にはうめきたホームからJR難波駅および南海電鉄の新今宮駅を結ぶ「なにわ筋線」が開業し、昇降式ホーム柵でも対応しきれないほど多数の車種が乗り入れることが予想されるため、それを見越したホームドアとして開発されました。

出典・参考文献

脚注

References
1 試験設置駅は除く。