2022年1月27日
2023年6月9日
JR西日本のホームドア:基本情報

2023年5月末時点の整備ホーム数
(在来線)
14駅40ホーム
JR西日本在来線の可動式ホーム柵(以下:ホームドア)は2010年度にJR東西線北新地駅で初めて整備され、JR京都線や大阪環状線などの車両ドア位置・ドア数が統一されている駅で順次整備が進んでいます。
一方で、ドア位置の異なる車種が混在している駅には一般的なホームドア設置が難しいことから、広い開口幅でさまざま車種に対応できる新型ホームドア「昇降ロープ式ホーム柵」が順次整備されています。また、2023年3月18日に開業した大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)の21番のりばには、世界初の開口部を自在に可変できるフルスクリーンホームドアが導入されました。
今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して、2032 年度までに京阪神エリアの211駅にホームドア・昇降式ホーム柵あるいはホーム安全スクリーン[1]センサーにより旅客の転落を検知し、速やかに列車を止めるシステム。を整備することとしています。
目次
整備状況
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■ JR京都線・JR神戸線
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-A30)京都駅 | ▲ | 15 | 2 | 2021年度:2番のりば 2022年度:5番のりば | 昇降式 |
(JR-A38)髙槻駅 | ● | 6 | 6 | 2015年度:1・6番のりば 開業当初から設置 | 昇降式 |
2018年度:2・5番のりば | 3ドア | ||||
2020年度:3・4番のりば | 4ドア大開口 | ||||
(JR-A40)JR総持寺駅 | ● | 2 | 2 | 2017年度 開業当初から設置 | 4ドア大開口 |
(JR-A47)大阪駅 | ▲ | 9 | 5 | 2017年度:6・7番のりば | 4ドア |
2018年度:5・8番のりば | 昇降式 | ||||
2022年度:21番のりば 開業当初から設置 | 可変式フルスクリーン | ||||
(JR-A58)六甲道駅 | ▲ | 4 | 1 | 2014年度:3番のりば | 昇降式 |
(JR-A61)三ノ宮駅 | ● | 4 | 4 | 2019年度:2・3番のりば 2022年度:4番のりば 2023年度:1番のりば | 昇降式 |
(JR-A63)神戸駅 | ▲ | 5 | 2 | 2020年度:2・5番のりば | 昇降式 |
(JR-A73)明石駅 | ▲ | 4 | 2 | 2019年度:3・4番のりば | 昇降式 |
■ 嵯峨野線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|
(JR-E02)梅小路京都西駅 | ● | 2 | 2 | 2018年度 開業当初から設置 | 3ドア大開口 |
■ JR東西線・学研都市線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-H41)京橋駅 | ● | 2 | 2 | 2015年度:1番のりば 2016年度:2番のりば | 4ドア |
(JR-H43)大阪天満宮駅 | ● | 2 | 2 | 2011年度 | 4ドア |
(JR-H44)北新地駅 | ● | 2 | 2 | 2010年度 | 4ドア |
■ 大阪環状線
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
(JR-O04)鶴橋駅 | ● | 2 | 2 | 2020年度 | 3ドア |
(JR-O08)京橋駅 | ● | 2 | 2 | 2019年度 | 3ドア |
(JR-O11)大阪駅 | ● | 2 | 2 | 2019年度 | 3ドア |
(JR-O19)新今宮駅 | ▲ | 4 | 2 | 2021年度:1・4番のりば | 3ドア |
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動画
主な沿革
- 2011年
- 3月27日:JR東西線北新地駅で同社在来線初のホームドアが稼働開始。
- 2013年
- 12月5日:JRゆめ咲線(桜島線)桜島駅1番のりばで昇降ロープ式ホーム柵の試行運用が開始される。
- 2014年
- 3月31日:桜島駅1番のりばの昇降式ホーム柵試行運用が終了。
- 12月3日:JR神戸線(東海道本線)六甲道駅3番のりばで昇降式ホーム柵の試行運用が開始。試行期間終了後も運用が継続される。
- 2016年
- 3月26日:JR京都線(東海道本線)高槻駅新1・6番のりばが使用開始。昇降式ホーム柵が日本で初めて実用化される。
- 2017年
- 1月~3月頃:六甲道駅3番のりばの昇降式ホーム柵が高槻駅と同型の量産機に取り替えられる。
- 2020年
- 2月1日:JR神戸線(山陽本線)明石駅3番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。気動車の定期列車が発着するホームにホームドアが設置されるのは日本初。
- 2022年
- 3月6日:JR京都線(東海道本線)京都駅2番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。列車の切り離し作業が行われるホームとしては初めての設置。
- 10月19日:京都駅5番のりばで昇降式ホーム柵が稼働開始。列車の増結作業が行われるホームとしては初めての設置。
- 2023年
- 3月18日:大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)が開業。21番のりばに世界初の可変式フルスクリーンホームドアが導入される。
- 5月27日:JR三ノ宮駅1番のりばの昇降式ホーム柵が稼働開始。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が停車するホームとしてはJR西日本以外の区間も含めて初のホームドア。
出典・参考文献
- JR神戸線 六甲道駅の「昇降式ホーム柵」の試行運用を開始します:JR西日本
- 六甲道駅「昇降式ホーム柵」を継続設置します 「昇降式ホーム柵」を高槻駅に設置します:JR西日本
- 京橋駅で可動式ホーム柵・高槻駅で昇降式ホーム柵を使用開始、新神戸駅で新しい可動式ホーム柵を試行開始します。:JR西日本
- 六甲道駅の「昇降式ホーム柵」の取替工事を行います。(平成29年1月から3月まで):JR西日本
- 明石駅3番のりば 昇降式ホーム柵を使用開始:JR西日本
- ~駅のホームの安全性向上にむけて~京都駅5番のりばの昇降式ホーム柵を使用開始します:JR西日本
- 鉄道駅バリアフリー料金制度を活用してバリアフリー設備の整備を加速してまいります:JR西日本
- 西日本旅客鉄道株式会社のホーム安全対策 ~可動式ホーム柵と昇降式ホーム柵について~
- 「第3回 ホームドアの整備促進等に関する検討会」の結果について – 国土交通省
脚注
↑1 | センサーにより旅客の転落を検知し、速やかに列車を止めるシステム。 |
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