2023年9月22日
2024年6月24日
北大阪急行のホームドア:基本情報

現在の整備率
100%
(5駅10ホーム)
※Osaka Metroが管轄する江坂駅は除いて計上
北大阪急行電鉄の可動式ホーム柵(以下:ホームドア)は、2017年度に当時の全管轄駅(千里中央駅・桃山台駅・緑地公園駅の3駅)で整備され、2024年3月23日に開業した延伸区間の箕面船場阪大前駅・箕面萱野駅にも当初から設置済みです。同社は関西の私鉄[1]当時は公営だったOsaka Metroを除く。として初のホームドア導入路線でもありました。
同線のホームドアは、車両ドアの開閉状態を示す「車側灯」をカメラで検知するという珍しい方法により制御を行っている点が特徴です。
目次
整備状況
駅名 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|---|---|
(M06)箕面萱野駅 | ● | 2 | 2 | 2023年度 開業当初から設置 |
(M07)箕面船場阪大前駅 | ● | 2 | 2 | |
(M08)千里中央駅 | ● | 2 | 2 | 2017年度 |
(M09)桃山台駅 | ● | 2 | 2 | |
(M10)緑地公園駅 | ● | 2 | 2 |
タイプ・仕様
既存区間・延伸区間ともに京三製作所の「戸袋スライド式非常脱出口」を備えた製品が採用されており、一部の筐体は本体カバーを横方向にスライドさせることで非常脱出用の通路を構成することができます。
江坂駅のタイプはこちらで紹介しています。
開閉方式・取り扱い
同線のホームドア開閉方式は、車両側への改造工事を不要とするため、開扉は列車の定位置停止検知による自動開扉、閉扉は車側灯の消灯により車両ドア閉扉を検知して自動閉扉するシステムが採用されています。2024年3月時点で車側灯検知システムをホームドア制御に用いているのは同線が全国唯一の事例だと思われます。
なお、直通運転を行うOsaka Metro御堂筋線との境界である江坂駅は、ホームドア開閉方式も御堂筋線内と同様で、北大阪急行線方面への出発時もトランスポンダにより車両ドアと連携します[2]2022年8月以前は車掌による手動操作。。
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動画
主な沿革
- 2017年
- 9月9日:千里中央駅で同線初のホームドアが稼働開始。
- 2018年
- 2月24日:緑地公園駅でホームドアが稼働開始。
- 3月11日:桃山台駅でホームドアが稼働開始。同社が管轄する全駅への整備が完了。
- 2020年
- 11月28日:Osaka Metroが管轄する江坂駅でホームドアが稼働開始。
- 2024年
- 3月23日:千里中央駅~箕面萱野駅間が延伸開業。当初からホームドアが設置される。
出典・参考文献
- 当社線3駅に「可動式ホーム柵」を設置します|北大阪急行電鉄株式会社(インターネットアーカイブ)
- 千里中央駅1番線・2番線で「可動式ホーム柵」を使用開始します|北大阪急行電鉄株式会社(インターネットアーカイブ)
- 御堂筋線江坂駅の可動式ホーム柵の運用開始について|Osaka Metro(インターネットアーカイブ)
- 北大阪急行電鉄 千里中央駅の可動式ホーム柵を受注いたしました | 株式会社 京三製作所
- 「北大阪急行電鉄株式会社 延伸開業 信号通信設備・ホーム安全設備新設」『Kyosan circular : technical journal』Vol.75-No.2、京三製作所、2024年、p10-18