2021年7月23日
2024年2月2日

JR東日本 山手線のホームドア:基本情報

2024年1月末時点の整備率

88%

(28駅56ホーム/30駅64ホーム)

JR山手線で最初のホームドアは2010年度に恵比寿駅と目黒駅で先行導入され、実際の運用時における様々な検証が約2年間にわたって行われました。その結果を反映して2012年度から2016年度にかけて本格的な導入が進み、2019年度からは駅工事との兼ね合いで着工が遅れていた駅などに順次設置されています。

ホームドア導入を前に、車両側にはホームドア連携用装置やTASC(定位置停止装置)を搭載する改造が行われました。また、一部区間で並行する京浜東北線が山手線の線路を使用する場合があることを考慮し、ドア位置を揃えるために1編成に2両連結されていた「6ドア車」は全て4ドア車に置き換えられました。

2023年末時点では全30駅中28駅に設置済みで、残る未設置駅のうち新宿駅・渋谷駅は駅大規模改良工事の進展にあわせて2031年度末までに整備予定、当駅始発・終着列車用ホームのため使用頻度が低い大崎駅2・4番線と池袋駅5・8番線も2031年度末までに整備予定となっています。

整備状況

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(JY01)東京駅222020年度
(JY02)神田駅222015年度
(JY03)秋葉原駅222015年度
(JY04)御徒町駅222014年度
(JY05)上野駅222015年度
(JY06)鶯谷駅222014年度
(JY07)日暮里駅222015年度
(JY08)西日暮里駅222014年度
(JY09)田端駅222014年度
(JY10)駒込駅222013年度
(JY11)巣鴨駅222013年度
(JY12)大塚駅222013年度
(JY13)池袋駅422012年度:6・7番線
(JY14)目白駅222013年度
(JY15)高田馬場駅222013年度
(JY16)新大久保駅222013年度
(JY17)新宿駅×20
(JY18)代々木駅222015年度
(JY19)原宿駅222014年度
(JY20)渋谷駅×20
(JY21)恵比寿駅222010年度
(JY22)目黒駅222010年度
(JY23)五反田駅222014年度
(JY24)大崎駅422012年度:1・3番線
(JY25)品川駅222016年度
(JY26)高輪ゲートウェイ駅222019年度
開業当初から設置
(JY27)田町駅222013年度
(JY28)浜松町駅222019年度
(JY29)新橋駅222019年度
(JY30)有楽町駅222014年度

タイプ・仕様

山手線のホームドアは大きく分けて3タイプが存在し、2016年度までに設置された駅と、2019年度以降に設置された駅では外観・構造が大きく異なっています。また、京浜東北線と並行する区間では京浜東北線10両編成の発着にも対応するため一部開口幅が広いなどの違いもあります。

デザイン面はどのタイプも共通で、筐体部分の帯を内回りホームは太線1本、外回りホームは細線2本として見分けを付けやすくしている点が特徴です。

開閉方式・取り扱い

山手線のホームドア開閉方式は、トランスポンダ装置を用いた送受信により車両ドア側の開閉操作と連携するシステムです。列車が±350mmの停止許容範囲内に停止すると、1号車(外回り方先頭車)に搭載された「ホームドア車上子」と線路側に設けられた「ホームドア地上子」がピッタリ重なって情報の送受信が可能になります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

動画

出典・参考文献

脚注