京成電鉄のホームドア:基本情報

2024年2月末時点の整備率
10%
(4駅16ホーム/65駅166ホーム)
※京成津田沼駅5・6番線(新京成線のりば)・京成成田駅4番線(現在未使用)は含んで計上
※北総鉄道との共同使用駅は除いて計上
京成電鉄のホームドアは、成田空港へのアクセス路線であり多くの荷物を持つ旅行客などの利用が多いという特性から、スカイライナーの停車駅を優先的に整備が始まりました。2017年度の日暮里駅下りホームを皮切りに、2018年度に日暮里駅上りホームと空港第2ビル駅、2020年度には成田空港駅で整備が完了しています[1]上野駅は2017年度に固定柵が設置。。
「スカイライナー」などに使用されるAE形はその他の一般型車両とドア位置が大きく異なるため、両車が発着するホームには二重引き戸式大開口ホームドアが採用されています。
今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用することで、2035年度までに総整備数17駅52ホームを目指すとしています。2024年度の設備投資計画には京成高砂駅・青砥駅・鬼越駅におけるホームドア設置の推進が挙げられていますが、具体的な設置時期は不明です。
目次
整備状況
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|---|---|
(KS02)日暮里駅 | ● | 3 | 3 | 2017年度:下りホーム 2018年度:上りホーム |
(KS41)空港第2ビル駅 | ● | 4 | 4 | 2018年度 |
(KS42)成田空港駅 | ● | 5 | 5 | 2020年度 |
(KS45)押上駅 | ● | 4 | 4 | 2023年度 |
タイプ・仕様
AE形と一般型車両が別々のホームに発着する日暮里駅下りホームや、AE形が発着しない駅には標準的な開口幅の腰高式ホームドアが採用されています。一方、AE形と一般型車両が同じホームに発着する駅では、最大開口幅が5mを超える二重引き戸式大開口ホームドアが採用されています。この開口幅は国内の在来線としては最大サイズです。
タイプごとの仕様
駅による仕様の違い
開閉方式・取り扱い
京成電鉄のホームドア開閉方式は、直通先の都営浅草線・京急線で採用されたQRコード式ではなく、地上側の各種センサが車種や編成両数・ドア開閉などを検知してホームドアを自動開閉する「地上完結型連携システム」が採用されています。
動画
主な沿革
- 2018年
- 2月23日:日暮里駅下りホーム(1・2番線)で同社初のホームドアが稼働開始。
- 12月23日:日暮里駅上りホーム(0番線)でホームドアが稼働開始。AE形と一般型車両の両方に対応するため、腰高式としては在来線最大の開口幅を有する二重引き戸式大開口ホームドアを採用。
- 2019年
- 2月23日:空港第2ビル駅下りホーム(2・4番線)でホームドアが稼働開始。同年3月17日には上りホーム(1・3番線)でも稼働開始。
- 2020年
- 7月11日:成田空港駅の京成本線ホーム(3・5番線)ホームドアが稼働開始。同年9月12日には成田スカイアクセス線ホーム(1・2・4番線)でも稼働開始。新型コロナウイルス感染症の影響により設置工事が一時中断したため約2か月遅れの整備完了。
- 2023年
- 10月18日:押上駅4番線でホームドアが稼働開始。翌年2月20日までに全4ホームで整備完了。押上線内では初の整備。
出典・参考文献
- 京成グループ中期経営計画「E3プラン」|京成電鉄
- 日暮里駅にホームドアを設置します|京成電鉄
- 成田空港駅のホームドア使用開始の延期について | 京成電鉄
- 鉄道駅バリアフリー料金制度の活用によりバリアフリー設備を整備します|お知らせ・ニュースリリース|京成電鉄
脚注
↑1 | 上野駅は2017年度に固定柵が設置。 |
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