Osaka Metro 谷町線のホームドア:先行導入タイプ(東梅田駅)

| タイプ | 腰高式 |
|---|---|
| メーカー | 【推定】京三製作所 |
| 開閉方式 | トランスポンダ式連携 |
| 停止位置許容範囲 | 【推定】±650mm(TASCあり) |
| 開口部幅 | 【推定】2,600mm |
| 非常脱出ドア | 開き戸式(各号車連結部) |
| 支障物検知センサ | 光電センサ(一部3Dセンサ) |
Osaka Metro谷町線の東梅田駅では、2020年2月1日に同線初となる可動式ホーム柵(以下:ホームドア)の稼働が開始されました。
2024年度から他駅におけるホームドア本格導入が始まるまでは同線唯一のホームドアで、本格導入駅のタイプとは細部の仕様が異なります。また、他駅での本格導入開始や車両側のホームドア対応改造に合わせて、開閉方式がこれまでに2度変更されています。
目次
1 ホームドアの仕様

ホームドアのタイプは一般的な腰高式、メーカーは京三製作所です。
開口幅は2014年度に整備された御堂筋線天王寺駅・心斎橋駅の同メーカー製ホームドアと同じく、当初はTASC(定位置停止装置)が未整備だったことから、車両ドア幅1,300mmに停止許容範囲±650mmを足した2,600mmです。一方、外観は同時期に整備された堺筋線堺筋本町駅の同メーカー製ホームドアと類似していますが、堺筋線は3ドア車、谷町線は4ドア車という違いだけでなく、開口幅も大きく異なります[1] … Continue reading。
デザイン面での特徴として、各開口部の縁に縦方向のラインカラーが設けられ、号車・ドア番号などを記したサインシステムもより見やすく充実した内容となりました。これらのデザインは、のちにOsaka Metroのホームドアにおける標準仕様として他路線でも採用されていきます。

奥:車両ドア間の筐体
扉の断面形状が異なる

右:車両連結部に収納される扉
ガラスのサイズなども異なる
各号車連結部の筐体には開き戸式の非常脱出ドアが設けられており、その部分に収納される扉のみ断面形状や透過ガラスのサイズなどが異なるという独特な構造をしています。この構造は堺筋線堺筋本町駅タイプでも同じく、さらに2023年度以降に四つ橋線や中央線、そして谷町線の他駅で採用されたタイプにも継承されました。

御堂筋線天王寺駅・心斎橋駅タイプは各開口部の線路側に設けられている支障物検知センサが3点の光電センサでしたが、本タイプは2点に減らされました。ただし、乗務員出入りスペース確保のため筐体がホーム内側にセットバックされているホーム最前部・最後部の開口部は3Dセンサ、隣の開口部は光電センサを3点に増やして安全性を高めています。これも堺筋線堺筋本町駅タイプと共通です。
車掌用開閉操作盤も御堂筋線タイプと同じく光電センサの光路に手をかざすと開閉操作が行えるタイプです。なお、現在は後述のように車両ドア開閉操作と連携するシステムなので、通常使用することはありません。
2 ホームドアの開閉方式
2.1 現在の開閉方式

手前:停止位置までの距離情報を送信する地上子
※写真は天神橋筋六丁目駅で撮影
現在の谷町線のホームドア開閉方式は、トランスポンダを用いた情報伝送により車両ドア開閉操作と同期するシステムが採用されています。1号車(八尾南方先頭車)の床下に設置された車上子と線路上に設置された地上子がピッタリ重なることで情報伝送が可能になります。
また、現在の開閉方式への変更と合わせてTASC(定位置停止装置)も導入されました。
2.2 開閉方式の変遷

かつては車両側がホームドア連携に対応していなかったため、東梅田駅では停止位置前方に設けられたセンサで列車の定位置停止を検知して自動開扉、閉扉は車掌による手動操作で行う方式が採用されていました。一方、本格導入駅では連携化までの暫定措置として定位置停止検知センサを設けず、開閉ともに車掌による手動操作での運用となり、同時期に東梅田駅でも自動開扉機能が停止されました。
その後、車両側のホームドア連携・TASC対応改造および地上側の機器新設が完了したことから、全駅整備完了を控えた2026年2月上旬ごろに現在のトランスポンダ式連携およびTASCの使用が開始されました。
なお、一足先にホームドア整備が完了した四つ橋線も谷町線と全く同じ開閉方式の変遷をたどりました。詳しくは今後別記事にまとめる予定です。
3 おわりに
冒頭でも述べた通り、同線では東梅田駅以降しばらくホームドア整備が行われず、本格導入開始は約4年半後となりました。一方、その間に整備が行われた中央線や四つ橋線では、東梅田駅タイプをベースに小改良を加えたタイプが標準的に採用され、のちに谷町線の本格導入駅でも同タイプが採用されることになります。
出典・参考文献
- 谷町線東梅田駅で可動式ホーム柵の運用を開始します!!|Osaka Metro(インターネットアーカイブ)
脚注
| ↑1 | 堺筋線は阪急電鉄と直通運転を行っており、自社所有の66系電車と阪急所有の各形式ではドア位置に多少の違いがあるため、他路線よりホームドア開口幅を広げている。 |
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