2022年4月10日
2025年3月1日

阪神電気鉄道のホームドア:基本情報

2025年2月末時点の整備率

11%

(4駅14ホーム/49駅127ホーム)

※降車専用ホームは含んで計上
※臨時ホーム・高速神戸駅1・3番(阪急線ホーム)・他社が管轄する西代駅・大阪難波駅は除いて計上

阪神電気鉄道の可動式ホーム柵(以下:ホームドア)は、2020年度に神戸三宮駅1・3番線で初めて整備され、2021年度以降は大阪梅田駅・尼崎駅でも順次整備されています。その一方で、直通運転で乗り入れる近畿日本鉄道(近鉄)の車両はドア位置が大きく異なるため、近鉄車も発着する神戸三宮駅2番線には様々なドア位置に対応できる「昇降ロープ式ホーム柵」が採用されました。

今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用することで、2042年度ごろまでに全駅でホームドアまたは固定柵を設置するとしています。2024年度には新たに甲子園駅1番線で腰高式ホームドアが整備されました。

整備状況

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度タイプ
(HS01)大阪梅田駅662021年度:1番線
2022年度:2番線[1]乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
2023年度:3・4番線[2]3番線は乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
腰高式
(HS09)尼崎駅632023年度:1・2番線腰高式(大開口)
(HS14)甲子園駅412024年度:1番線腰高式(大開口)
(HS32)神戸三宮駅442020年度:1・3番線腰高式(大開口)
2021年度:2番線昇降式

タイプ・仕様

阪神は近畿日本鉄道および山陽電気鉄道と直通運転を行っており、このうち近鉄車は車体長やドア位置といった車両規格が大きく異なります。そのため、近鉄車が発着するホームには昇降ロープ式ホーム柵、原則発着しないホームには通常の腰高式ホームドアが設置されています。

一方、腰高式ホームドアについても車種による多少のドア位置の違いに対応するため、二重引き戸構造で開口幅を広げたタイプが採用されています(個所によって一重引き戸タイプもあり)。

タイプごとの仕様

駅・ホームによる仕様の違い

開閉方式・取り扱い

阪神のホームドアは、地上側の各種センサにより列車の定位置停止と編成両数を検知して自動開扉するシステムが採用されています。一方、閉扉は車掌による手動操作で行われます。基本的な仕組みはグループ企業でもある阪急電鉄のホームドアとほぼ同じです。

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動画

主な沿革

  • 2021年
    • 2月11日:神戸三宮駅1・3番線で同社初のホームドアが稼働開始。
    • 10月30日:大阪梅田駅新1番線の供用開始にあわせてホームドアも稼働開始。
  • 2022年
    • 3月27日:神戸三宮駅2番線で同社初の昇降ロープ式ホーム柵が稼働開始。機器の調整に時間を要したため当初予定より11日遅れての稼働。
  • 2023年
    • 12月16日:大阪梅田駅新4番線でホームドアが稼働開始され、これにより大阪梅田駅の全ホームでホームドア整備が完了する。

出典・参考文献

脚注

References
1 乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
2 3番線は乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。