2022年9月18日
2025年5月1日

JR東日本 京浜東北線・根岸線のホームドア:基本情報

2024年4月末時点の整備率

76%

(39駅78ホーム/47駅102ホーム)

※東神奈川駅2・3番線は横浜線として計上しているため除外

JR東日本は2031年度末ごろまでに東京圏の主要路線330駅[1]駅数は線区単位で計上。)にホームドアを整備する計画を発表しています。京浜東北・根岸線は47駅すべてが対象で、2016年度から順次整備が始まりました。

山手線のホームドア整備で得られたノウハウから、ホームドアの基本構造や設置工事の工程などさまざまな面で改良が加えられました。また、JR東日本が予てより開発を進めていた軽量で工期短縮が可能な「スマートホームドア」が初めて本格導入されたのは同線の蕨駅でした(2019年度稼働開始)。

2024年末時点で整備率は7割を超えています。2025年度は新たに南浦和駅2・3番線および根岸線内の残るすべての未設置駅で整備が予定されており、2028年度末までには東十条駅2・3番線・田町駅・浜松町駅・蒲田駅2・3番線も整備予定となっています。

整備状況

※従来型=従来型ホームドア(壁式) スマート=スマートホームドア

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月タイプ
(JK01)大船駅×20
(JK02)本郷台駅×20
(JK03)港南台駅×20
(JK04)洋光台駅×20
(JK05)新杉田駅×20
(JK06)磯子駅×20
(JK07)根岸駅222025年4月スマート
(JK08)山手駅222022年3月従来型
(JK09)石川町駅222025年4月スマート
(JK10)関内駅222020年11月従来型
(JK11)桜木町駅422018年8月:1・4番線従来型
(JK12)横浜駅222019年11月従来型
(JK13)東神奈川駅222018年12月従来型
(JK14)新子安駅222021年1月スマート
(JK15)鶴見駅222018年3月従来型
(JK16)川崎駅222021年3月従来型
(JK17)蒲田駅422019年11月:1・4番線従来型
(JK18)大森駅222019年9月従来型
(JK19)大井町駅222018年2月従来型
(JK20)品川駅222018年12月:5番線
2020年4月:4番線
従来型
(JK21)高輪ゲートウェイ駅222020年3月
開業当初から設置
従来型
(JK22)田町駅×20
(JK23)浜松町駅×20
(JK24)新橋駅222019年12月従来型
(JK25)有楽町駅222018年9月従来型
(JK26)東京駅222020年5月従来型
(JK27)神田駅222019年10月従来型
(JK28)秋葉原駅222019年2月従来型
(JK29)御徒町駅222018年12月従来型
(JK30)上野駅222017年12月従来型
(JK31)鶯谷駅222024年4月スマート
(JK32)日暮里駅222023年3月従来型
(JK33)西日暮里駅222019年4月従来型
(JK34)田端駅222022年3月従来型
(JK35)上中里駅222021年2月スマート
(JK36)王子駅222019年2月従来型
(JK37)東十条駅422020年11月:1・4番線スマート
(JK38)赤羽駅222017年3月従来型
(JK39)川口駅222019年6月従来型
(JK40)西川口駅222019年7月従来型
(JK41)蕨駅222020年2月スマート
(JK42)南浦和駅422019年2月:1番線
2020年2月:4番線
従来型
(JK43)浦和駅222017年10月従来型
(JK44)北浦和駅222019年12月従来型
(JK45)与野駅222020年12月スマート
(JK46)さいたま新都心駅222017年9月従来型
(JK47)大宮駅222023年7月:1番線
2023年8月:2番線
スマート

タイプ・仕様

現時点では従来型ホームドアとスマートホームドアの2タイプが採用されています。従来型ホームドアは山手線タイプから大幅に改良されており、このタイプがJR東日本における標準となって他路線にも普及しました。山手線と並行する区間では山手線11両編成に、横浜線が乗り入れる区間では横浜線8両編成に対応するため、一部開口幅が広いなどの違いもあります。

デザイン面では、従来型ホームドアの扉部分をラインカラーのスカイブルーに塗装しているのが特徴です。これは一部区間で並行する山手線との識別をしやすくする狙いがあるのだと思われます。

タイプごとの標準仕様

線区・駅による仕様の違い

開閉方式・取り扱い

京浜東北線・根岸線のホームドア開閉方式は、山手線と同じくトランスポンダ装置を用いた送受信により車両ドア側の開閉操作と連携するシステムが採用されています。列車が±350mmの停止許容範囲内に停止すると、1号車(大船方先頭車)に搭載された「ホームドア車上子」と線路側に設けられた「ホームドア地上子」がピッタリ重なって情報の送受信が可能になります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

出典・参考文献

脚注

References
1 駅数は線区単位で計上。)