2022年2月11日
2025年5月2日

阪急電鉄のホームドア:基本情報

2025年4月末時点の整備率

9%

(6駅21ホーム/86駅238ホーム)

※整備率はホーム数で計上
※降車専用ホームは含んで計上
※臨時ホーム・神戸高速線・天神橋筋六丁目駅は除いて計上

阪急電鉄で最初の可動式ホーム柵(以下:ホームドア)は、2018年度に十三駅の3・4・5号線ホームで初めて整備されました。続いて2020年度には同社第2位の乗降人員を誇る神戸三宮駅で、2022年度にはホーム幅が非常に狭かった春日野道駅で整備が完了しています。

今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用することで、2040年度末頃までに全駅でホームドアまたは固定柵を設置するとしています。2024年度は新たに桂駅4・5号線・西宮北口駅1号線・蛍池駅で整備されました。

整備状況

神戸線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(HK11)西宮北口駅662025年2月:1号線[1]乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
2025年4月:2・3・4号線[2]4号線は乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
(HK15)春日野道駅222023年3月
(HK16)神戸三宮駅442020年10月:2番ホーム
2020年11月:3番ホーム
2020年12月:1番ホーム
2021年2月:4番ホーム

宝塚線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(HK03)十三駅222018年9月:3号線
2019年2月:4号線
(HK47)蛍池駅222025年3月

京都線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(HK03)十三駅212019年3月:5号線
(HK81)桂駅642024年12月:4・5号線

タイプ・仕様

現時点の設置駅ではいずれも一般的な腰高式ホームドアが採用されており、路線による大きな差異はありません。初期に設置された十三駅3・4・5号線を除いては、従来製品より大幅な軽量化を図った「軽量可動式ホーム柵」が標準的に採用されています。

2022年に引退した6300形「京とれいん」は、他の車種とドア位置が大きく異なることからホームドアに対応できず、十三駅ホームドア設置を前に同駅が通過扱いに変更されました。

開閉方式・取り扱い

阪急のホームドアは、地上側の各種センサにより列車の定位置停止と編成両数を検知して自動開扉するシステムが採用されています[3]ただし、神戸三宮駅に山陽電気鉄道から乗り入れる列車が停車した際は開扉も車掌手動操作。。一方、閉扉は車掌による手動操作で行われます。

基本的な仕組みはグループ企業でもある阪神電気鉄道のホームドアと同じですが、阪急では列車種別や車両ドアの情報を関連設備から受信することで、柔軟な制御を可能にしています。

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動画

主な沿革

  • 2018年
    • 9月8日:十三駅3号線ホーム(宝塚本線:宝塚方面)で同社初のホームドアが稼働開始。関西大手私鉄としても初のホームドア。
  • 2019年
    • 1月19日:阪急京都線でダイヤ改正が実施。十三駅5号線のホームドア設置を前に6300系「京とれいん」は十三駅が通過扱いに変更される。
  • 2020年
    • 10月10日:神戸三宮駅2番ホームでホームドアが稼働開始。神戸本線としては初のホームドア。
  • 2021年
    • 2月20日:神戸三宮駅4番ホームでホームドアが稼働開始。乗降扱い中の増結作業に対応するホームドアは日本初。

出典・参考文献

脚注

References
1 乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
2 4号線は乗車ホームと降車ホームの計2ホーム。
3 ただし、神戸三宮駅に山陽電気鉄道から乗り入れる列車が停車した際は開扉も車掌手動操作。