2022年2月11日
2022年5月10日
阪急電鉄のホームドア
阪急電鉄では、2018年度に同社初となる可動式ホーム柵(以下:ホームドア)が十三駅の3・4・5号線ホームで整備されました。十三駅は神戸線・宝塚線・京都線の主要3路線が集結する拠点駅で、乗降人員と乗換人員を合計すると1日約21万人が利用していることから、最初のホームドア設置駅に選ばれました。
2020年度には同社第2位の乗降人員を誇る神戸三宮駅で整備が完了し、2022年度末までには春日野道駅でもバリアフリー化工事の一環として整備が予定されています。その他の主要駅についても設置に向けて自治体等との協議が行われているようですが、現時点で具体的な計画は発表されていません。
列車種別や車両ドア数、さらには連結作業などにも対応した制御システムの構築で従来と変わらない列車運行を可能としています。その一方、他の車種とはドア位置が大きく異なる6300形「京とれいん」は十三駅に停車できなくなりました。

2022年4月末時点の整備率
3%
(2駅7ホーム/88駅243ホーム)
※大阪梅田駅などの降車専用ホームは含んで計上。高速神戸駅は1・3番線のみ計上。嵐山駅などの臨時ホーム、川西能勢口駅4・5号線(能勢電鉄ホーム)、新開地駅・天神橋筋六丁目駅は除いて計上。
目次
ホームドア整備状況
■神戸線
駅 | 設置ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|
(HK16)神戸三宮駅 | 4/4ホーム | 2020年度 |
■宝塚線
駅 | ホーム | 稼働開始年度 |
---|---|---|
(HK03)十三駅 | 2/2ホーム | 2018年度 |
■京都線
駅 | ホーム | 稼働開始年度 |
---|---|---|
(HK03)十三駅 | 1/2ホーム | 5号線ホーム:2018年度 |
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主な沿革
- 2018年
- 9月8日:十三駅3号線ホーム(宝塚本線:宝塚方面)で同社初のホームドアが稼働開始。関西大手私鉄としても初のホームドア。
- 2019年
- 1月19日:阪急京都線でダイヤ改正が実施。十三駅5号線のホームドア設置を前に6300系「京とれいん」は十三駅が通過扱いに変更される。
- 2020年
- 10月10日:神戸三宮駅2番ホームでホームドアが稼働開始。神戸本線としては初のホームドア。
- 2021年
- 2月20日:神戸三宮駅4番ホームでホームドアが稼働開始。乗降扱い中の増結作業に対応するホームドアは日本初。
出典・参考文献
- 2018年9月8日(土)初発列車から、十三駅3号線の可動式ホーム柵の使用を開始します | 阪急阪神ホールディングス株式会社
- 2019年1月19日初発より阪急京都線のダイヤ改正を実施します | 阪急阪神ホールディングス株式会社
- 2020年10月10日(土)初発列車から、神戸三宮駅2番ホームの可動式ホーム柵の供用を開始します | 阪急阪神ホールディングス株式会社
- 2月20日(土)から、神戸三宮駅4番ホームの可動式ホーム柵の供用を開始します~神戸三宮駅のすべてのホームへの設置が完了~ | 阪急阪神ホールディングス株式会社
- 春日野道駅のバリアフリー化工事を実施します | 阪急阪神ホールディングス株式会社
- 山口 英樹、有岡 謙介「十三駅への可動式ホーム柵導入について」『鉄道サイバネ・シンポジウム論文集』Vol.56、日本鉄道サイバネティクス協議会、2019年