2021年11月22日
2024年3月30日

相模鉄道のホームドア:基本情報

2024年3月末時点の整備率

92%

(24駅66ホーム/27駅72ホーム)

相模鉄道で最初のホームドアは、2015年度から2016年度にかけて横浜駅の全6ホームで整備されました。続いて2019年11月に開業した羽沢横浜国大駅は当初からホームドアが設置され、その他の既存駅でも2020年度から本格的な整備が始まりました。

相鉄は2019年からJR東日本と、2023年から東急東横線・目黒線方面との直通運転を開始しました。各路線から乗り入れてくる様々な車両に対応するため、車両改造が不要な地上完結型連携システムが採用されています。

2023年度末時点で整備率は90%に達しました。当初は2022年度末までの全駅設置を予定していましたが、その後計画が見直され、海老名駅を除く各駅は2024年度までに、元々2019年度設置予定だった海老名駅は駅改良工事遅れの影響か2026年上期に整備される予定です。

整備状況

相鉄本線

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(SO01)横浜駅662015年度:3番線
2016年度:1・2番線
(SO02)平沼橋駅222023年度
(SO03)西横浜駅222023年度
(SO04)天王町駅222023年度
(SO05)星川駅442023年度
(SO06)和田町駅×20
(SO07)上星川駅×20
(SO08)西谷駅442021年度
(SO09)鶴ヶ峰駅222021年度
(SO10)二俣川駅442020年度
(SO11)希望ヶ丘駅222021年度
(SO12)三ツ境駅222022年度
(SO13)瀬谷駅442021年度:2・3番線
2022年度:1・4番線
(SO14)大和駅222020年度
(SO15)相模大塚駅222021年度
(SO16)さがみ野駅222021年度
(SO17)かしわ台駅442021年度
(SO18)海老名駅×20

いずみ野線

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(SO31)南万騎が原駅222022年度
(SO32)緑園都市駅222022年度
(SO33)弥生台駅222022年度
(SO34)いずみ野駅442022年度
(SO35)いずみ中央駅222023年度
(SO36)ゆめが丘駅222023年度
(SO37)湘南台駅222020年度

新横浜線

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(SO51)羽沢横浜国大駅222019年度
開業当初から設置
(SO52)新横浜駅442022年度
開業当初から設置

タイプ・仕様

相鉄のホームドアは大きく分けて2タイプが存在し、最初に設置された横浜駅のタイプと、それ以降の駅で採用された標準タイプでメーカーが異なります。また、東急電鉄との会社境界となる新横浜駅のホームドアは、両社それぞれのデザイン・仕様が混ざり合ったとても独特な形態となりました。

開閉方式・取り扱い

相鉄に乗り入れてくる各社の車両はそれぞれ搭載している機器の仕様がバラバラなため、車両側との通信を必要とせず、地上側設備のみでホームドア開閉を自動化できる「地上完結型ホームドア連携システム」が採用されました。これにより相鉄の自社車両も含めたすべての車両で改造工事を不要としています。

なお、東急との境界となる新横浜駅では、相鉄側の発着時についても東急線内と同じくトランスポンダを用いた送受信で車両ドアと同期します。また、JR東日本との境界となる羽沢横浜国大駅では、JR側の発着時のみJR独自の方式を使用します。

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動画

主な沿革

  • 2016年
    • 3月6日:横浜駅3番線で同社初のホームドアが稼働開始。
  • 2019年
    • 11月30日:羽沢横浜国大駅が開業。当初からホームドアが整備される。
  • 2020年
    • 6月21日:横浜駅ホームドアのドア開閉検知システムが使用開始。開閉が全自動化される。
  • 2021年
    • 1月24日:二俣川駅1・2番線でホームドアが稼働開始。以降、各駅への本格的な導入が進む。
    • 11月25日:第6次中期経営計画においてホームドア整備計画の全体的な先送りが発表される。
  • 2022年
    • 10月中旬~:ホームドア未設置駅で仮設転落防止柵の設置が開始される。相鉄・東急直通線の開業に伴い、連結部転落防止幌を装備していない車両が走行することへの対策。
  • 2023年
    • 3月18日:新横浜駅が開業。当初からホームドアが整備される。
    • 7月2日:いずみ野線ゆめが丘駅でホームドアが稼働開始。いずみ野線全駅での整備が完了。

出典・参考文献

脚注