2023年2月3日
2025年6月14日

東急電鉄 東横線・目黒線・新横浜線のホームドア:基本情報

現在の整備率

100%

(34駅78ホーム)

※複数路線乗り入れ駅は路線単位で計上(例:武蔵小杉駅は東横線と目黒線で2駅)

東急電鉄では、2000年8月6日に開業した目黒線で大手私鉄としては初のホームドアが導入されました。それから13年後の2013年には、一部区間で並行する東横線でも車両規格統一などの条件が整ったことからホームドア整備が始まり、2019年度末までに全駅で整備が完了しています。さらに、両路線が合流して乗り入れる新横浜線(2023年3月18日開業)でも当初からホームドアが導入されました。

なお、東横線と一体的に運行される横浜高速鉄道みなとみらい線も2021年度中にホームドア全駅設置が完了しています。これにより2023年3月16日からは東横線・みなとみらい線の全線でワンマン運転が開始されました。

整備状況

東横線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(TY01)渋谷駅442008年6月:3・6番線[1]現ホームが東京メトロ副都心線の駅として開業した当初から設置済み。
2013年3月:4・5番線[2]東横線渋谷駅の地下移転・新ホーム使用開始に伴う増設。
(TY02)代官山駅222015年2月
(TY03)中目黒駅442013年12月:1番線
2014年3月:4番線
2020年7月:2・3番線[3]日比谷線ホーム。
(TY04)祐天寺駅222017年6月
(TY05)学芸大学駅222014年3月
(TY06)都立大学駅222016年6月
(TY07)自由が丘駅442018年3月
(TY08)田園調布駅222016年12月
(TY09)多摩川駅222019年10月
(TY10)新丸子駅222015年12月
(TY11)武蔵小杉駅222015年3月
(TY12)元住吉駅222016年2月
(TY13)日吉駅222017年2月
(TY14)綱島駅222018年3月
(TY15)大倉山駅222016年5月
(TY16)菊名駅442016年3月:3・4番線
2017年3月:1・2番線
(TY17)妙蓮寺駅222018年3月
(TY18)白楽駅222020年2月
(TY19)東白楽駅222019年6月
(TY20)反町駅222016年11月
(TY21)横浜駅222015年3月

目黒線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(MG01)目黒駅222000年8月~9月
開業当初から設置[4]一部駅では開業後に設置・稼働開始。
(MG02)不動前駅22
(MG03)武蔵小山駅44
(MG04)西小山駅22
(MG05)洗足駅22
(MG06)大岡山駅22
(MG07)奥沢駅22
(MG08)田園調布駅22
(MG09)多摩川駅22
(MG10)新丸子駅22
(MG11)武蔵小杉駅22
(MG12)元住吉駅222008年6月
開業当初から設置
(MG13)日吉駅22

新横浜線

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(SH02)新綱島駅222023年3月
開業当初から設置
(SH01)新横浜駅44

タイプ・仕様

3路線とも一般的な腰高式ホームドアが採用されていますが、導入時期やメーカーの違い、車両ドア位置といったさまざまな条件により、仕様は大きく異なっています。例えば、目黒線は当初から車両ドア位置が統一されているため開口幅を最小限としているのに対して、東横線・新横浜線は目黒線よりも開口幅が広いタイプを導入することで車種によるドア位置の違いに対応しています。

また、相模鉄道との会社境界である新横浜駅は、両社それぞれのデザイン・仕様が混ざり合ったとても独特な形態となりました。

開閉方式・取り扱い

東横線・目黒線・新横浜線のホームドアは、トランスポンダ装置を用いた通信で車両ドアと開閉を同期する方式が採用されています。列車が停止許容範囲内に停止すると、線路側の地上子と車両側に搭載された車上子がピッタリ重なって開閉連携が可能になります。

しかし、東横線と目黒線では歴史的な経緯によって地上子・車上子の基準位置が僅かに異なります。そのため、両路線の車両が同じ線路を走る新横浜線では、東横線系統と目黒線系統で停止位置を分ける等の工夫が図られています。

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出典・参考文献

  • 木暮 隆雄、高岡 公浩「東急電鉄のホームドア設置計画」『JREA』Vol.58-No.11、日本鉄道技術協会、2015年、p39948-37952

脚注

References
1 現ホームが東京メトロ副都心線の駅として開業した当初から設置済み。
2 東横線渋谷駅の地下移転・新ホーム使用開始に伴う増設。
3 日比谷線ホーム。
4 一部駅では開業後に設置・稼働開始。