2023年2月3日
2025年6月16日

東急電鉄 田園都市線・大井町線のホームドア:基本情報

現在の整備率

100%

(43駅93ホーム)

※複数路線乗り入れ駅は路線単位で計上(例:二子玉川駅は田園都市線と大井町線で2駅)

東急電鉄の田園都市線と大井町線では、どちらも2019年度末までにホームドア全駅整備が完了しています。

大井町線は2012年3月3日に大井町駅で線内初のホームドアが稼働開始され、2016年からその他の駅でも本格導入が始まりました。一方、田園都市線では4ドア車と6ドア車でドア位置が異なる課題があったため、2015年度に整備された宮前平駅においては車両とホームドアの間隔を広げることでドア位置が違っても乗降を可能としました。その後、2017年までに6ドア車が廃止されたため宮前平駅以外は通常の配置で整備されています。

両路線では費用・時間のかかる車両改修を不要とするため、ホームドア開口幅を広げる代わりにTASC(定位置停止支援装置)は導入せず、車両と直接連携しない新たなホームドア自動開扉システム[1]大井町線はのちに車両改修が行われたため、東横線・目黒線と同じトランスポンダによる開閉連携に変更された。を開発するなど、早期設置に向けたさまざまな工夫が行われました。

整備状況

田園都市線

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(DT01)渋谷駅222018年度
(DT02)池尻大橋駅222018年度
(DT03)三軒茶屋駅222017年度
(DT04)駒沢大学駅222017年度
(DT05)桜新町駅222018年度
(DT06)用賀駅222017年度
(DT07)二子玉川駅222017年度
(DT08)二子新地駅222019年度
(DT09)高津駅222018年度
(DT10)溝の口駅222017年度
(DT11)梶が谷駅332018年度
(DT12)宮崎台駅222019年度
(DT13)宮前平駅222015年度
(DT14)鷺沼駅442019年度
(DT15)たまプラーザ駅222018年度
(DT16)あざみ野駅222018年度
(DT17)江田駅222017年度
(DT18)市が尾駅222017年度
(DT19)藤が丘駅222019年度
(DT20)青葉台駅222019年度
(DT21)田奈駅222019年度
(DT22)長津田駅442018年度
(DT23)つくし野駅222019年度
(DT24)すずかけ台駅222019年度
(DT25)南町田グランベリーパーク駅222019年度
(DT26)つきみ野駅222018年度
(DT27)中央林間駅222019年度

大井町線

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(OM01)大井町駅222011年度
(OM02)下神明駅222019年度
(OM03)戸越公園駅222019年度
(OM04)中延駅222016年度
(OM05)荏原町駅222017年度
(OM06)旗の台駅442018年度:3・4番線
2019年度:5・6番線
(OM07)北千束駅222019年度
(OM08)大岡山駅222019年度
(OM09)緑が丘駅222016年度
(OM10)自由が丘駅222018年度
(OM11)九品仏駅222018年度
(OM12)尾山台駅222016年度
(OM13)等々力駅222019年度
(OM14)上野毛駅222017年度
(OM15)二子玉川駅222018年度
(OM16)溝の口駅222015年度:3番線
2016年度:2番線

タイプ・仕様

先行的に整備された大井町線大井町駅と、6ドア車に対応するため特殊配置となった田園都市線宮前平駅を除いて、両路線ともほぼ基本仕様のタイプが採用されました。ホームドア導入時点ではTASCが未整備のため、東横線や目黒線のタイプよりも開口幅を広げることで停止許容範囲に余裕を持たせています。

田園都市線渋谷駅のタイプはこちらで紹介しています。

開閉方式・取り扱い

田園都市線のホームドア開閉方式は、ホーム上の列車検知センサを活用した自動開扉システムが採用されています。東横線や目黒線のトランスポンダを用いた車両ドアとの開閉連携と比較して、この方式は車両側の改造工事が不要なため、整備に要する費用・期間が大幅に低減されました。

一方、大井町線も以前は一部駅を除き田園都市線と同じ自動開扉システムで運用されていましたが、その後大井町線のすべての車両に改造工事が行われたことで、2019年3月に全駅のホームドアがトランスポンダ式連携に変更されました。よって現在は、車掌のドア開閉操作によって車両ドアとホームドアが同期します。

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出典・参考文献

脚注

References
1 大井町線はのちに車両改修が行われたため、東横線・目黒線と同じトランスポンダによる開閉連携に変更された。