広島電鉄 駅前大橋ルートに用途不明のポイントが設置される

駅前大橋側から見た渡り線
奥が稲荷町交差点

広島電鉄では、2025年春の開業に向けて、市内中心部から広島駅へのルートを短縮して駅ビル2階に乗り入れる「駅前大橋ルート」および既存ルートを活用した「循環ルート」の建設工事を進めています。このうち軌道敷の新設工事が進む駅前大橋ルートの稲荷町電停付近に、2月中旬ごろ、用途不明の分岐器(片渡り線)が設置されました。

新しい広島駅構内の配線は公式資料に記載されていましたが、この場所にも分岐器が設置されることは今までどの資料にも明かされていなかったと思われます。

稲荷町交差点側から見た渡り線
奥が新広島駅ビル

片渡り線が設置された場所は、昨年末にダイヤモンドクロッシングをはじめとする軌道ブロックの敷設が完了した稲荷町交差点と、隣の京橋町10番交差点とのちょうど中間付近。上写真の手前(オレンジのショベルカーが停まっている所)に設置される稲荷町電停の紙屋町/比治山下方面のりばに隣接するかたちとなっています。

反対側には終点の新広島駅ビルが目の前にあり、当然広島駅構内にも折り返し用の両渡り線があるので、そこから300m弱しか離れていないこの渡り線を定期運行で使う必要性はあまり考えられません。非常時などの使用を目的としているのでしょうか?

京橋町10番交差点に敷設された軌道ブロック
線路はここから急勾配で駅ビル2階へと駆け上がる

一方、渡り線が姿を現した頃には京橋町10番交差点でも軌道ブロックの敷設が完了しており、交差点以外のバラスト軌道も敷設が近そうです。そして駅前大橋から先の高架橋建設や広島駅構内の工事も着々と進んでいます。

開業までおよそ1年となり、いよいよ周辺の光景が目まぐるしく変化するようになってきました。

出典・参考文献

脚注

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