広島電鉄 5100形5101号「G7広島サミットラッピング電車」が市内線で運行中
2023年4月20日から、広島電鉄5100形5101号「G7広島サミットラッピング電車」が荒手車庫から千田車庫に転属し、市内線(1号線・5号線)で運行されています。5101号が市内線で運行されるのはデビュー当初の2005年以来だと思われます。
2月3日から運行されているこのラッピング電車は、5月19日から21日にかけて開催される「G7広島サミット」の周知を目的に、県内6つの高校の生徒がデザインしたイラストがあしらわれています。当初は2号線(広島駅~広電西広島~広電宮島口)で、その後は1号線(広島駅~紙屋町東~広島港)でも運行することが事前に発表されていました[1]1号線は首脳会議の会場「グランドプリンスホテル広島」がある元宇品付近を経由する。。
5100形「グリーンムーバーマックス」は全10編成のうち9編成が千田車庫所属、今回のラッピング電車に抜擢された5101号だけは長年にわたり2号線を管轄する荒手車庫所属だったため、市内線での運行はかなり珍しい光景です。ちなみに、5101号も2005年のデビュー当初は千田車庫所属でしたが、宮島線利用客からの要望を受けて荒手車庫に転属した言われています[2]代替として5000形「グリーンムーバー」1編成が千田車庫に転属。。
なお、5101号とのトレードで5107号「サンフレッチェ広島レジーナ電車」が荒手車庫に転属しています。かつては正月の多客輸送などで千田車庫の5100形が2号線の応援に入ることもありましたが、近年ではそれも行われなくなったため、同車が2号線で運行されるのもかなり久しぶりだと思われます。
「G7広島サミットラッピング電車」はサミットが終了する5月下旬まで運行される予定です。ラッピング解除後はそれぞれ元の所属車庫に戻るのか、また5101号が元々まとっていた「広島観光インフォメーション電車」のラッピングは復元されるのか、動向が気になります。