2022年8月5日
2025年5月3日

東武鉄道のホームドア:基本情報

2025年3月末時点の整備ホーム数

20駅59ホーム

※和光市駅2・3番線は含んで計上
※東京メトロが管轄する押上駅は除いて計上

東武鉄道の駅で最初のホームドアは、2012年7月7日に稼働開始された和光市駅2・3番線です。しかしこれは同駅から分岐する東京メトロ有楽町線における整備事業として設置されたもので、東武鉄道が独自で整備したのは2014年3月22日に稼働開始された東武アーバンパークライン(野田線)船橋駅が最初でした。2015年度からは東武東上線、2020年度からは東武スカイツリーライン(伊勢崎線)でも主要駅を中心に設置が始まっています。

今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、利用者数が5万人以上の駅および利用が多い区間から優先的にホームドアまたは固定柵の整備を加速し、2035年度までに「優先整備駅」と定めた計85駅[1] … Continue reading[2]整備済みの駅を含む。での整備を完了するとのことです。

2025年度は新たに東武スカイツリーラインの西新井駅4・5番線および東上線の東武練馬駅・下赤塚駅・成増駅でホームドアが、東武アーバンパークラインの北大宮駅など計6駅に固定柵が整備される予定です。

整備状況

東武スカイツリーライン

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(TS01)浅草駅×50
(TS02)とうきょうスカイツリー駅×20
(TS04)曳舟駅×50
(TS05)東向島駅×20
(TS06)鐘ヶ淵駅×20
(TS07)堀切駅×20
(TS08)牛田駅×20
(TS09)北千住駅832021年3月:5~7番線
(TS10)小菅駅222024年12月
(TS11)五反野駅222024年2月
(TS12)梅島駅222024年11月
(TS13)西新井駅×60
(TS14)竹ノ塚駅222022年4月
(TS15)谷塚駅222023年11月
(TS16)草加駅442024年2月:3・4番線
2025年3月:2・5番線
(TS17)獨協大学前駅222022年12月
(TS18)新田駅222023年12月
(TS19)蒲生駅222024年10月
(TS20)新越谷駅442021年2月:1・4番線
2021年3月:2・3番線
(TS21)越谷駅442022年11月:2・3番線
2025年3月:1・4番線
(TS22)北越谷駅442020年6月:1・4番線
2020年7月:2・3番線
(TS23)大袋駅×20
(TS24)せんげん台駅×40
(TS25)武里駅×20
(TS26)一ノ割駅×20
(TS27)春日部駅×50
(TS28)北春日部駅×20
(TS29)姫宮駅×20
(TS30)東武動物公園駅×40

東武アーバンパークライン

※整備済みの駅のみ掲載

整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(TD24)柏駅442015年2月:1・2番線
2015年3月:3・4番線
(TD35)船橋駅222014年3月

 東武東上線

※池袋駅~川越市駅間のみ掲載

駅名整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年月
(TJ01)池袋駅542018年4月:1番線
2019年3月:2・3番線
2019年12月:4番線
5番線は固定柵を設置
(TJ02)北池袋駅×20
(TJ03)下板橋駅×20
(TJ04)大山駅×20
(TJ05)中板橋駅×40
(TJ06)ときわ台駅×20
(TJ07)上板橋駅×40
(TJ08)東武練馬駅×20
(TJ09)下赤塚駅×20
(TJ10)成増駅×40
(TJ11)和光市駅442012年7月:2・3番線[3]東京メトロによる整備事業。
2016年3月:1・4番線
(TJ12)朝霞駅442019年3月:3・4番線
2020年3月:1・2番線
(TJ13)朝霞台駅×40
(TJ14)志木駅442020年2月:4番線
2020年3月:3番線
2021年2月:1番線
2021年3月:2番線
(TJ15)柳瀬川駅×20
(TJ16)みずほ台駅×20
(TJ17)鶴瀬駅×20
(TJ18)ふじみ野駅×40
(TJ19)上福岡駅×20
(TJ20)新河岸駅×20
(TJ21)川越駅222018年3月
(TJ22)川越市駅×40

タイプ・仕様

2023年12月末時点では、いずれの駅も特急型車両のドア位置を考慮していない一般的なタイプが採用されています。そのため特急型車両が発着する際は一部ドアのみを開閉することで対応しています。

なかでも東武スカイツリーラインは、標準的な一般型車両の20m4ドア車と、東京メトロ日比谷線との直通運転に用いられる18m3ドア車・5ドア車が混在しているためホームドア設置のハードルが高い路線でした。そこで東武鉄道と東京メトロは2020年3月までにすべての日比谷線直通用車両を20m4ドア車に置き換え、一般列車の車両ドア数を統一したことでホームドア設置が可能になりました。

東武スカイツリーライン押上駅のタイプはこちらで紹介しています。

開閉方式・取り扱い

東上線および東武スカイツリーラインの緩行線[4]北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、東京メトロ日比谷線直通の普通列車が走る内側の線路。では、走行するすべての車両がホームドア連携に対応しているため、トランスポンダを用いた送受信によって車両ドアとホームドアの開閉を同期するシステムが採用されています。

一方、東武アーバンパークラインおよび東武スカイツリーラインの急行線[5]北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、特急・急行列車が走る外側の線路。では、車両側がホームドア連携に対応していないため、地上側の各種センサによりホームドアを制御するシステムが採用されています。

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動画

主な沿革

  • 2012年
    • 7月7日:東京メトロ有楽町線における整備事業として設置された東上線和光市駅2・3番線のホームドアが稼働開始。
  • 2014年
    • 3月22日:野田線(東武アーバンパークライン)船橋駅で東武鉄道としては初のホームドアが稼働開始。
  • 2016年
    • 3月26日:東上線和光市駅1・4番線でホームドアが稼働開始。同駅2・3番線を除けば東上線として初の設置。
  • 2019年
    • 10月12日:東京メトロ半蔵門線における整備事業として設置された東武スカイツリーライン押上駅のホームドアが稼働開始。
  • 2020年
    • 6月7日:東武スカイツリーライン北越谷駅1番線でホームドアが稼働開始。押上駅を除けば本線系統として初の設置。

出典・参考文献

脚注

References
1 東武スカイツリーラインの浅草駅・押上駅~北春日部駅間・東上線の池袋駅~川越市駅間、東武アーバンパークラインの全駅、伊勢崎線久喜駅が該当。
2 整備済みの駅を含む。
3 東京メトロによる整備事業。
4 北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、東京メトロ日比谷線直通の普通列車が走る内側の線路。
5 北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、特急・急行列車が走る外側の線路。