東武鉄道のホームドア:基本情報
2024年3月末時点の整備ホーム数
17駅49ホーム
※和光市駅2・3番線は含んで計上
※東京メトロが管轄する押上駅は除いて計上
東武鉄道の駅で最初のホームドアは、2012年7月7日に稼働開始された和光市駅2・3番線です。しかしこれは同駅から分岐する東京メトロ有楽町線における整備事業として設置されたもので、東武鉄道が独自で整備したのは2014年3月22日に稼働開始された東武アーバンパークライン(野田線)船橋駅が最初でした。2015年度からは東武東上線、2020年度からは東武スカイツリーライン(伊勢崎線)でも主要駅を中心に設置が始まっています。
今後は国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、利用者数が5万人以上の駅および利用が多い区間から優先的にホームドアまたは固定柵の整備を加速し、2035年度までに「優先整備駅」と定めた計85駅[1] … Continue reading[2]整備済みの駅を含む。での整備を完了するとのことです。
2024年度は新たに東武スカイツリーラインの5駅(小菅駅・梅島駅・草加駅2・5番線・蒲生駅・越谷駅1・4番線)で整備し、その他の複数の駅でも設置向けた工事が行われる予定です。
目次
整備状況
■ 東武スカイツリーライン
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|---|---|
(TS09)北千住駅 | ▲ | 8 | 3 | 2020年度:5~7番線 |
(TS11)五反野駅 | ● | 2 | 2 | 2023年度 |
(TS14)竹ノ塚駅 | ● | 2 | 2 | 2022年度 |
(TS15)谷塚駅 | ● | 2 | 2 | 2023年度 |
(TS16)草加駅 | ▲ | 4 | 2 | 2023年度:2・3番線 |
(TS17)獨協大学前駅 | ● | 2 | 2 | 2022年度 |
(TS18)新田駅 | ● | 2 | 2 | 2023年度 |
(TS20)新越谷駅 | ● | 4 | 4 | 2020年度 |
(TS21)越谷駅 | ▲ | 4 | 2 | 2022年度:2・3番線 |
(TS22)北越谷駅 | ● | 4 | 4 | 2020年度 |
■ 東武アーバンパークライン
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|---|---|
(TD24)柏駅 | ● | 4 | 4 | 2014年度 |
(TD35)船橋駅 | ● | 2 | 2 | 2013年度 |
■ 東武東上線
駅 | 整備 状況 | ホーム数 | 設置済み ホーム数 | 稼働開始年度 |
---|---|---|---|---|
(TJ01)池袋駅 | ▲ | 5 | 4 | 2018年度:1~3番線 2019年度:4番線 5番線は固定柵を設置 |
(TJ11)和光市駅 | ● | 4 | 4 | 2012年度:2・3番線[3]東京メトロによる整備事業。 2015年度:1・4番線 |
(TJ12)朝霞駅 | ● | 4 | 4 | 2018年度:3・4番線 2019年度:1・2番線 |
(TJ14)志木駅 | ● | 4 | 4 | 2019年度:3・4番線 2020年度:1・2番線 |
(TJ21)川越駅 | ● | 2 | 2 | 2017年度 |
タイプ・仕様
2023年12月末時点では、いずれの駅も特急型車両のドア位置を考慮していない一般的なタイプが採用されています。そのため特急型車両が発着する際は一部ドアのみを開閉することで対応しています。
なかでも東武スカイツリーラインは、標準的な一般型車両の20m4ドア車と、東京メトロ日比谷線との直通運転に用いられる18m3ドア車・5ドア車が混在しているためホームドア設置のハードルが高い路線でした。そこで東武鉄道と東京メトロは2020年3月までにすべての日比谷線直通用車両を20m4ドア車に置き換え、一般列車の車両ドア数を統一したことでホームドア設置が可能になりました。
東武スカイツリーライン押上駅のタイプはこちらで紹介しています。
開閉方式・取り扱い
東上線および東武スカイツリーラインの緩行線[4]北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、東京メトロ日比谷線直通の普通列車が走る内側の線路。では、走行するすべての車両がホームドア連携に対応しているため、トランスポンダを用いた送受信によって車両ドアとホームドアの開閉を同期するシステムが採用されています。
一方、東武アーバンパークラインおよび東武スカイツリーラインの急行線[5]北千住駅~北越谷駅間の複々線区間のうち、特急・急行列車が走る外側の線路。では、車両側がホームドア連携に対応していないため、地上側の各種センサによりホームドアを制御するシステムが採用されています。
関連記事
準備中…
動画
主な沿革
- 2012年
- 7月7日:東京メトロ有楽町線における整備事業として設置された東上線和光市駅2・3番線のホームドアが稼働開始。
- 2014年
- 3月22日:野田線(東武アーバンパークライン)船橋駅で東武鉄道としては初のホームドアが稼働開始。
- 2016年
- 3月26日:東上線和光市駅1・4番線でホームドアが稼働開始。同駅2・3番線を除けば東上線として初の設置。
- 2019年
- 10月12日:東京メトロ半蔵門線における整備事業として設置された東武スカイツリーライン押上駅のホームドアが稼働開始。
- 2020年
- 6月7日:東武スカイツリーライン北越谷駅1番線でホームドアが稼働開始。押上駅を除けば本線系統として初の設置。
出典・参考文献
- 東武スカイツリーライン 北越谷駅において、6月7日(日)より順次、ホームドアの使用を開始します! | 東武鉄道
- 鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、 駅設備のバリアフリー化を促進します|東武鉄道
- 東京都内におけるホームドア整備計画について|東武鉄道
- 2024年度の鉄道事業設備投資計画|東武鉄道
- ホームドア設置計画進行中 有楽町線:和光市駅に設置! |東京メトロ
- 東武鉄道初のホームドア – 野田線船橋駅の可動式ホーム柵3/22から使用開始 | マイナビニュース
- 3月26日(土)和光市駅ホーム(東武東上線側)にて可動式ホーム柵の使用を開始します|和光市