02/01 広島電鉄の新型車両5200形5201号 江波車庫に搬入

2019年1月31日から2月1日にかけて、広島電鉄の新型超低床電車5200形「Green Mover APEX(グリーンムーバーエイペックス)」の5201号が江波車庫に搬入されました。

5200形は主に宮島線に導入される5車体3台車の30m級車両で、30m級車両としては2005年から導入された5100形「グリーンムーバーマックス」以来となります。5100形や2013年から導入中の1000形「グリーンムーバーレックス」 と同様に、近畿車輛・三菱重工エンジニアリング[1]2018年までは三菱重工業。・東洋電機製造の3社が共同開発した「JTRAM」シリーズの一員です。

基本コンセプトは「未来×スピード」で、エクステリア・インテリアともにモノトーン基調のデザインにまとめられています。「APEX」とは “頂点” や “極地” などの意味を持ち、グリーンムーバーシリーズの最先端であることを表しています。

1 搬入作業の様子

JTRAMの5連接車両はA車・C車・E車とD車・B車に分かれた構造となっており、A・C・E車が31日に、D・E車が1日に搬入されました。写真はA車前面の防塵カバーが剥がされた1日朝7時ごろの様子です。このとき既にB・D車も到着し、搬入準備が行われていました。

吊り上げ準備中のD・B車。
連接部の接合作業中。

午前8時過ぎ、D・B車の搬入作業が開始されました。B車の台車が線路に下りると、D車側だけを吊り上げたままにしてE車との連接部を繋ぎ、5連接車を完成させます。

外見を眺めた限りでは5100形と車体構造の変化は見受けられませんでしたが、ワンマン運転対応の1000形と同様に車外監視カメラが先頭左側面とE車左側面の2箇所に設置されています。

2 入換作業は582号が担当

搬入完了後の入換作業では、元・神戸市電の古豪である570形582号が牽引および推進を担当する大変貴重な光景が見られました。 582号は本来所属する千田車庫から江波車庫に貸し出されていた最中で、偶然このタイミングで朝ラッシュの運用を終えて車庫に帰ってきたことから、この大仕事に抜擢されることになりました。

3 おわりに

疾走感溢れる「Green Mover APEX」のロゴマーク。

無事に搬入された5201号は、同日深夜の終電後に江波車庫から荒手車庫へ自力回送されました。 5200形は今年度中にもう1両が導入され、3月末より主に2号線(宮島線)を中心に運行を開始する予定です。

出典・参考文献

脚注

References
1 2018年までは三菱重工業。

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