07/27 相鉄20000系3年ぶりの増備車20102Fが出場

2020年7月27日、相模鉄道20000系の第2編成20102×10(20102F)が山口県下松市の日立製作所笠戸事業所を出場しました。20000系の製造は2017年度の20101×10(20101F)以来3年ぶりとなります。

20000系は2022年度下期に開業予定の相鉄・東急直通線向けの増備ならびに一部在来車の置き換えを目的とした車両で、2017年度に量産先行車として導入された20101Fに加えて、今年度から本格的な増備が開始される計画となっています。

1 20101Fとの大きな違いは見られず

主制御装置(VVVFインバータ)
コンプレッサは同じクノールブレムゼ製ですが外観が変わりました。
補助電源装置(SIV)
台車形式も変更なくSS184M・SS184Tですが、メーカーの商号が新日鐵住金→日本製鉄に変わりました。

20101Fから3年もの期間が開いて製造された20102Fですが、車体や床下機器の外観に大きな違いは見られませんでした。台車、パンタグラフの形式にも変更がないことを確認しています。

各号車の形式と編成の構成も20101Fと変わりはなく、1号車(横浜方)から順にクハ20100+モハ20200+サハ20300+モハ20400+モハ20500+サハ20600+モハ20700+サハ20800+モハ20900+クハ20000となっています。

2 前頭部の非常用ドアコックについて

また、首都圏各私鉄の車両で前頭部側面に設けられた非常用ドアコックの蓋がテープ等で封印される事例[1]東急田園都市線で走行中に蓋が開きホームドアと衝突した事故が発生した影響と思われる。が相次いでおり、20102Fでは蓋の改良やドアコック自体の移設などが行われるかどうか個人的に気になっていましたが、この点も変更無くそのままとなっています。

3 おわりに

今年度製造される予定の20000系は全て10両編成ですが、今後は東急目黑線系統への直通用に8両編成も製造される見込みです。以上のように、20101Fと20102Fに見た目での変化は特にありませんでしたが、10両と8両では何か大きな違いが生まれたりするのでしょうか?

出典・参考文献

脚注

References
1 東急田園都市線で走行中に蓋が開きホームドアと衝突した事故が発生した影響と思われる。

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