09/21 つくばエクスプレス新型車両TX-3000系第1編成が出場

2019年9月21日、つくばエクスプレスの新型車両TX-3000系第1編成が、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所を出場しました。

TX-3000系は2020年春に運行開始予定の交直流車です。丸みを帯びた前面形状、スピード感を感じさせる斜めのライン、各号車に設けられたフリースペースなど、TX-1000系・TX-2000系からは外観・内装ともに大きくイメージチェンジされています。

1 編成

TX-3181(つくば方先頭車)
TX-3381
TX-3581
TX-3281
TX-3481
TX-3681(秋葉原方先頭車)

編成はつくば方からTX-3181+TX-3281+TX-3381+TX-3481+TX-3581+TX-3681となっています。車両番号の下二桁がTX-2000系最終編成の73から飛んで81となっているため、同系式の編成番号は81Fから付番されるようです。各号車ごとの搭載機器はTX-2000系に準じていました。

2 主要機器

2.1 主変換装置

日立製作所製の主変換装置(PWMコンバータ・VVVFインバータ)は電動車1両ごとに搭載されています。スイッチング素子には最新のSiC素子を適用し、走行に伴う消費電力量が13%程度削減されるそうです。

2.2 補助電源装置

補助電源装置はSiC素子を適用した静止型インバータが使用されています。3・5号車に搭載されており、こちらも日立製作所製です。

2.3 主変圧器

主変圧器は2・5号車に搭載されています。こちらも日立製作所製でした。

3 台車

KW167(電動台車)
KW168(付随台車)

台車形式はTX-1000系・TX-2000系と全く同一で、川崎重工製のKW167(電動台車)・KW168(付随台車)軸梁式ボルスタレス台車を装着しています。130km/h運転を行うため、ヨーダンパや軸ダンパ、さらに付随台車にはディスクブレーキを装備しています。

4 おわりに

TX-3000系は朝ラッシュ時の輸送力増強などを目的として5編成が製造される予定です。輸送表によると着駅は越谷貨物ターミナル駅となっています。TX-1000系・TX-2000系の守谷車両基地への搬入はJR土浦駅から陸送というルートでしたが、TX-3000系からは変更されるのでしょうか?

2019/09/21 JR山陽本線柳井駅にて
下松駅からの甲種輸送は新塗装のEF210-107号機が牽引。
2019/09/21 JR山陽本線柳井駅にて

出典・参考文献

脚注

コメントする