2021年9月12日
2024年5月1日

JR九州 筑肥線のホームドア:TOPページ

2021年3月13日時点の整備ホーム数

7駅16ホーム

福岡市交通局が管轄する姪浜駅は除いて計上

JR九州の筑肥線では、2017年11月から九大学研都市駅において「開閉バー式軽量ホームドア」の実証実験が開始され、その後正式な設置駅となりました。そして実証試験が良好だったことから、2021年3月13日のダイヤ改正にあわせて、下山門駅~筑前前原駅間の6駅に同型のホームドアが本格導入されました。これにより姪浜駅~筑前前原駅の全駅でホームドア整備が完了し、同時に同区間ではワンマン運転も開始されています。

なお、JR筑肥線と福岡市地下鉄空港線の接続駅である姪浜駅には、2004年度にJRグループ在来線の駅として初めてホームドアが整備されました。しかし同駅は福岡市交通局の管轄なので、一般的にJR駅のホームドアという扱いではありません。

整備状況

整備
状況
ホーム数設置済み
ホーム数
稼働開始年度
(JK02)下山門駅222020年度
(JK03)今宿駅22
(JK04)九大学研都市駅222017年度:2番のりば
2018年度:1番のりば
(JK05)周船寺駅222020年度
(JK06)波多江駅22
(JK07)糸島高校前駅22
(JK08)筑前前原駅44

タイプ・仕様

筑肥線で採用された「開閉バー式軽量ホームドア」は、業務用鉄道シミュレータの開発などを手がける株式会社音楽館の代表取締役社長でミュージシャンの向谷実氏が考案し、音楽館と日本信号によって共同開発された新型ホームドアです。扉部分をバー状とすることで質量や風荷重を低減し、バーの本数が5本と4本の扉を互い違いに収納することで筐体の薄型軽量化にも貢献しています。

姪浜駅のタイプはこちらで紹介しています。

開閉方式・取り扱い

筑肥線のホームドア開閉方式は、トランスポンダ装置を用いた送受信により車両ドア側の開閉操作と連携するシステムが採用されています。地下鉄線内のホームドアは以前からトランスポンダ式連携だったため、搭載済みだった車上側の機器をJR線内でも活用した形です。

なお、当初の九大学研都市駅では車掌による手動操作でホームドアの開閉を行っていましたが、6駅での本格導入と同時にトランスポンダ式連携に切り替えられています。

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動画

主な沿革

  • 2004年
    • 3月頃:福岡市交通局が管轄する筑肥線姪浜駅でホームドアが稼働開始。JRグループ在来線では初のホームドア取り扱いがある駅となる。
  • 2017年
    • 11月21日:筑肥線九大学研都市駅2番のりばで「軽量型ホームドア」の実証試験が開始される。
  • 2018年
    • 9月25日:「軽量型ホームドア」が九大学研都市駅1番のりばでも稼働開始される。
  • 2021年
    • 3月13日:ダイヤ改正にあわせて筑肥線下山門駅~筑前前原駅の全駅で「軽量型ホームドア」が稼働開始される。

出典・参考文献

脚注