2022年9月18日
2024年2月16日

JR東日本 京浜東北線・根岸線のホームドア:基本情報

2024年1月末時点の整備率

71%

(36駅72ホーム/47駅102ホーム)

※東神奈川駅2・3番線は横浜線として計上しているため除外

JR東日本は2031年度末ごろまでに東京圏の主要路線330駅にホームドアを整備する計画を発表しています。京浜東北・根岸線は47駅すべてが対象で、2016年度から順次整備が始まりました。

山手線のホームドア整備で得られたノウハウから、ホームドアの基本構造や設置工事の工程などさまざまな面で改良が加えられました。また、JR東日本が予てより開発を進めていた軽量で工期短縮が可能な「スマートホームドア」が初めて本格導入されたのは同線の蕨駅でした(2019年度稼働開始)。

2023年度は新たに大宮駅で整備され、現時点での整備率は7割を超えています。

整備状況

※従来型=従来型ホームドア(壁式) スマート=スマートホームドア

整備
状況
ホーム数整備済み
ホーム数
稼働開始年度タイプ
(JK01)大船駅×20
(JK02)本郷台駅×20
(JK03)港南台駅×20
(JK04)洋光台駅×20
(JK05)新杉田駅×20
(JK06)磯子駅×20
(JK07)根岸駅×20
(JK08)山手駅222021年度従来型
大開口
(JK09)石川町駅×20
(JK10)関内駅222020年度従来型
大開口
(JK11)桜木町駅422018年度:1・4番線従来型
大開口
(JK12)横浜駅222019年度従来型
大開口
(JK13)東神奈川駅222018年度従来型
大開口
(JK14)新子安駅222020年度スマート
(JK15)鶴見駅222017年度従来型
(JK16)川崎駅222020年度従来型
(JK17)蒲田駅422019年度:1・4番線従来型
(JK18)大森駅222019年度従来型
(JK19)大井町駅222017年度従来型
(JK20)品川駅222018年度:5番線
2020年度:4番線
従来型
(JK21)高輪ゲートウェイ駅222019年度
開業当初から設置
従来型
(JK22)田町駅×20
(JK23)浜松町駅×20
(JK24)新橋駅222019年度従来型
(JK25)有楽町駅222018年度従来型
(JK26)東京駅222020年度従来型
(JK27)神田駅222019年度従来型
(JK28)秋葉原駅222018年度従来型
(JK29)御徒町駅222018年度従来型
(JK30)上野駅222017年度従来型
(JK31)鶯谷駅×20
(JK32)日暮里駅222022年度従来型
(JK33)西日暮里駅222019年度従来型
(JK34)田端駅222021年度従来型
(JK35)上中里駅222020年度スマート
(JK36)王子駅222018年度従来型
(JK37)東十条駅422020年度:1・4番線スマート
(JK38)赤羽駅222016年度従来型
(JK39)川口駅222019年度従来型
(JK40)西川口駅222019年度従来型
(JK41)蕨駅222019年度スマート
(JK42)南浦和駅422018年度:1番線
2019年度:4番線
従来型
(JK43)浦和駅222017年度従来型
(JK44)北浦和駅222019年度従来型
(JK45)与野駅222020年度スマート
(JK46)さいたま新都心駅222017年度従来型
(JK47)大宮駅222023年度スマート

タイプ・仕様

現時点では従来型ホームドアとスマートホームドアの2タイプが採用されています。従来型ホームドアは山手線タイプから大幅に改良されており、このタイプがJR東日本における標準タイプとなって他路線にも普及しました。山手線と並行する区間では山手線11両編成に、横浜線が乗り入れる区間では横浜線8両編成に対応するため、一部開口幅が広いなどの違いもあります。

デザイン面では、従来型ホームドアの扉部分をラインカラーのスカイブルーに塗装しているのが特徴です。これは一部区間で並行する山手線との識別をしやすくする狙いがあるのだと思われます。

タイプごとの標準仕様

線区・駅による仕様の違い

開閉方式・取り扱い

京浜東北線・根岸線のホームドア開閉方式は、山手線と同じくトランスポンダ装置を用いた送受信により車両ドア側の開閉操作と連携するシステムが採用されています。列車が±350mmの停止許容範囲内に停止すると、1号車(大船方先頭車)に搭載された「ホームドア車上子」と線路側に設けられた「ホームドア地上子」がピッタリ重なって情報の送受信が可能になります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

出典・参考文献

脚注